![]() あらすじ・・・ 知人の出張で預かった文鳥は、成り行きで木枯らし平社員と共同生活を始めることに・・・ 文鳥を飼うのは、初めてだったが・・・その人なっこさに驚き、びっくりする日々であった。 部屋で酒を飲み始めると肩でくつろぎ、パソコンを始めるとキーボードに乗っかって 指と喧嘩を始めた。 なによりも困ったのは、ささくれをついばむこと・・。たんぱく質が足りないのかとミールワーム(うじ虫)を 買って来たこともあったが・・・まるで興味をしめさなかった。 私への執着は、目を見張るものがあった。 カゴに入れても、どこをどうしたらそうなるのか・・・カゴを開けて飛び出してきた。 酔っ払って電気をつけっぱなしにして眠り込んでいたら、深夜の3時にカゴを開けて顔に襲いかかってきた。 もちろん・・・悲鳴をあげてしまいました(笑) また、明るくなると カゴを開けて、二つの目覚まし時計の間に入って、一緒に鳴き出す姿は・・ 「かんべんしてくれよぉ~」と泣きたくも笑いたくもなるような場面だった。 中国に出張に出かけて、10日ほど部屋を空けたとき・・・友人に頼んで、時々、部屋をのぞいてくれるように 頼んでおいたのだが・・・。のぞきにこなかったらしい・・。 私が帰ってくるなり、ちっちっちっちっ!と泣きながら私を抱擁するかのように飛んできて・・ 1メートルたりも離れなかったこともあった。 そのうち、お風呂に二人で入るようにもなった。風呂場の戸を開けておくと入ってきて、浴槽で水浴びを はじめるのだった・・。もちろん、熱いのか・・水浴びが終わったら、自分のカゴに備え付けの 水風呂でもう一度、水浴びをしていた。 実際、私のそばを離れないので・・不注意に身体を動かして彼女の脚を捻挫させていまったり、羽を捻挫 させたりもしてしまった。 あまり金にならないのか・・・診察を嫌そうにする獣医に2,3度お世話になった。 でも、よく考えると・・身動きの不自由なそういうときにこそ、チュンに外の世界を知って欲しかった。 ![]() 一緒に川辺に散歩しにいった。彼女を肩に乗せて散歩する私の姿は、すれ違う人を驚かせていた。 そのうち・・であった。 彼女が、私と一緒に出勤したがるようになったは・・・。 私がドアから出て行くとき・・あらかじめドア付近に隠れて・・出て行くときにポトリと肩に乗るのだった。 気づかない私は、そのままエレベーターで1階まで降りて、マンションの出口を出て、駅に向かう途中、 初めて彼女の存在にきづくのだった。 何度もあった。 実際、開放的なマンションの廊下を歩くくらいなら彼女を肩に乗せて歩き回っていたし・・・。 彼女と確かなつながりを感じた私は、あるとき・・・彼女と川辺に散歩しにいった・。 それは、彼女との永遠の別れとなった・・。 捜鳥記 捜鳥記 1 捜鳥記 2 捜鳥記 3 捜鳥記 4 捜鳥記 5 捜鳥記 6 あまりにも悲しい記憶であるので・・・私自身・・見ないことにしている。今回も読み返してないし・・。 あのときの文面の乱れは・・・仕方ないことかと・・。 実をいうと・・・捜鳥記の6章が終わっても私のチュン部長の捜索は、続いた。 ほとんど・・・狂気のような執念とも言える。 チュン部長にもう一度・・一目・・一目会いたい・・・。それだけだった。 最後の捜索の日を今でもはっきり覚えている。 私は、子供のとき無くした物を見つけることが得意だった。 ちょっと・・・第6感的なものを使うのだが・・・しばしば、当たった。 脳裏の中に納めた映像を再現し、時間の流れとともに部分部分を思い出していくという方法で・・。 子供のとき以来だが・・・やってみることにした。 そうしたら・・ゴミの山に白いものがあった気がするのだ・・。真っ白で小さなものが・・脳裏に映っていたような・・。 私は、その場所に急行した。ある一点だった・・・。電子レンジの横・・。 でも・・・なにもなかった・・・。 やはり・・・駄目だったか・・・。 しかし、あきらめきれず、その場所に立ち尽くしていた。 もう帰ろうとあきらめて歩き出した瞬間だった。 大きなカラスが目の前1メートルを真っ白なものをくわえて目の前を横切っていったのだ。 えっ? カラスは、真っ直ぐに飛んでいかず、頭上、5メートルほどのところを私の頭を中心に 円を描くようにして飛んだ・・。 それからおもむろに私から離れて行った・・ 待てよ、おい・・待て・・。 私は、無我夢中でカラスを追った。走って走って・・・逃さぬように・・。 しかし、カラスは、とうとう見えなくなってしまった。 多分、文鳥の死骸などではなく、何かのゴミだったのだろう。 呼吸ができないほどゼイゼイいいながら、カラスの飛んでいった方向をにらみながら・・・ これでよかったのだと自分に言い聞かせた。 それが・・・最後の捜索の日・・曇り空の夕方であった。 それからも・・・ちょっと不思議なことは、続くのだが・・・。 それは、頭に変調をきたしていた証拠で・・・。 書くと間違いなく、アホなので・・・。 この最後のくだりだって・・・最終回が近いから書けるものであって・・。 普段だったら・・恥ずかしくて書けやしないのだから・・。 私は、信じていないのだが、もしも・・・もしも天国があって、私が死んで、そこにたどり着いたとき、 彼女が、いつぞや私が中国の出張から帰ってきたときのように 「ちっちっちっちっ」 と鳴きながら 私を抱擁するかのように羽音をたてて、 飛んでくるかもしれないと思っている・・。 な~んてねっ♪ ![]()
by simarisu10
| 2009-10-05 17:28
| チュン部長室
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