本日は・・・連続の2話更新の模様・・。
出張準備が片づいて、ゆっくりジュン次長とお酒を飲んでいると気がむいてしまいました。 オカルト体験が豊富な木枯らしですが・・・・・・。本当のオカルト体験には・・・いわゆる・・オチが ありません・・・。 私の経験したオカルト体験は・・・・結構・・・人格を疑われそうなものが多いので 今回は・・・私が高校時代に所属していた山岳部で実際に起こった・・妙な話を・・・ オチはありません・・・・・。 私が高校時代に所属していた山岳部は、高校レベルでは珍しく本格的な山岳部でした。 顧問の先生が、熱烈な愛好家であったことに起因しています。 今もあるかどうかはわかりませんが・・・・結構、危険な山岳部だったので・・・今はないかと・・。 冬山こそ行かないものの・・・春山と称して、マイナス10℃~20℃クラスなら・・・・・・。 さて・・そんな山岳部も夏休みとなれば、普段の成果を発揮するため、恒例、ヒルだらけ(笑) の南アルプスに登ります。血を吸うヒルは日本アルプスでは一部にしか生息していませんが・・。 南アルプスは・・・枯れ葉などを食物にする、緑とオレンジの大型ヒル(小さなナマコくらいある) がウヨウヨいます・・。というか・・・地面一面にいます・・。 私の一年上の先輩が実際に経験した話です・・・・。これを語る時は・・・先輩はおろか・・ 顧問の先生も・・・とても・・・いやそうな顔をします・・・・。そんなに怖い話しではありません。 夏の合宿の南アルプス・・・・先輩たちは・・・キャンプ地でテントを設営しようとしていたのです。 テントの設営が終わりかけたか・・設営中の時・・・・どこからともなく 「助けてくれ~~」の声が・・・・。 とても、か細い・・・・聞きにくい声であったそうです。 山の緊急を助けるのは山男の義務。早速、先輩達はテントを片づけ、声の方向へ・・ しかし・・・行けども、行けども・・・声は彼方から聞こえてきて近づく様子もありません・・。 夕刻に聞こえ始めた声を追いかけて・・追跡を始めた先輩達は・・・とうとう夜の闇に囲まれて しまったそうです。 しかし・・・追いかけども、追いかけども、・・「助けてくれ~」の声は続き・・・・。 内容が内容だけに・・・・途中であきらめる事も出来ずに・・・・とうとう・・一山を越えたそうです。 さすがに・・・ここまでくると・・・10人近くいたパーティのみんなも事の異常さに気付いています。 か細い声の「助けてくれ~~」を追って・・数時間。しかも・・・一山を越えるなんて・・・異常な わけであったわけです・・・・。 やがて・・・先輩たちは・・・・とうとう・・・声の発信源をつきとめました・・・。最初のキャンプ地から 一山越えた、避難小屋であったそうです。 なぜに一山も越えて・・・と訝しがったそうです・・・。南アルプスは雄大な山々が連なる場所で あったので・・・一山といっても規模が違うのです・・・。 声の主は・・・避難小屋の中の一人の男性であったそうです・・・。 しかも・・・近くに寄っても・・・聞き取りにくいくらい・・・か細い声で「たすけてくれ~」と うめいていたそうです。 顧問の先生が近づいて・・「いったい・・・どうしたのですか?」と聞いたそうです・・。 男は天井を指さし・・・「ネズミが・・・ネズミが・・・走り回るんだ・・・・怖い・・・」と言った内容を 喋ったそうです。その後・・・怖いから・・みんなで一緒に泊まってくれと頼んできたそうです。 当然、南アルプスの高地にネズミなどいるはずもなく・・・。 男は、そのネズミに3日悩まされたようなことをいったらしいのですが (↑ここらへんが記憶があやふや) しかし、顧問の先生は、大切な生徒を預かる立場、気味の悪い男と一緒に生徒を泊まらせる わけにはいかないので・・・避難小屋の側にテントを設営して・・・午前の3時まで・・就寝を したそうです。 午前の3時・・・というのは・・・この山岳部・・・大変厳しいので・・・夜は7-8時には寝て、 朝の3時から活動をするのです。 件の男が心配になった先輩達は、避難小屋に行くと・・・小屋はもぬけのカラであったそうです。 あの・・・妙な男が・・・・朝の3時以前に、南アルプス縦走に小屋を出立する・・・はずが・・。 朝の3時は・・・当然・・・まだ・・・星の輝き、月の輝きだけが頼りの真っ暗な世界で・・・。 都会では味わえないほどの・・・漆黒の闇なのです・・・。 小屋をライトで照らすと・・・・・その男が関係した事なのかどうかは・・・わかりませんが・・・。 柱に無数の・・爪で引っかいたような・・・傷があったそうです・・・。 この話しに・・・・オチはないのですが・・・。 全てが終わって下山した・・あとの話・・・・先輩たちの一人が・・・。 「いや・・・・今まで言わなかったんだが・・・あの男・・・顔が左右・・・不対称だったんだよな・・」 と言ったところ・・・・・。別な先輩も・・・「そう、顔が左右、不対称だったんだ・・・」と 言い出しました。 結局・・・真相は闇の中なのですが・・・異常な事態であったことは間違いのないようです。 この話は・・次世代の私たちを通じて・・山岳部に伝わる「顔が左右、不対称な男の話」と して・・・さらに次の世代に受け継がれていく事になりました・・・・。
by simarisu10
| 2005-07-27 00:22
| 平社員休憩室
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