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アルゼンチン赤海老
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 アルゼンチン赤エビを日本に広めた一人だなんて言うと、各所から抗議がきそうですが・・・・

 木枯らし平社員が・・・その一人かと・・・。

 
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 いまじゃ・・・スーパーに行けば・・・たいていの所は、この海老が置いてあります。

 この年になってしみじみと思います・・・。

 あの時・・・・こんなことになるなんて・・・一体、誰が想像したと・・・・。

 
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 若き日の木枯らし平社員は、とんでもないやつでして・・・。

 大手の水産会社の入り口で踊っていたのです。

 普通・・・・そんな奴は、いませんので・・・今でいう”ドン引き”というやつです。

 ただ、私の奇行は、有名でしたので、それを見つけた顔見知りが・・・・・

 ”おい、あれ!今度は、踊っているぞ、見苦しいから連れてこい”という有様で・・・

 そのうち、偉いさんが、でてきて・・・・”まぁ・・おまえだから、仕方ないとおもうが・・・一応、うちも
 れっきとした会社なんでな・・・・たまには、まともな入り方くらい覚えてくれ”

 それに対し、若き木枯らしは、”いや、こっちだって入り口でおどっているのは、恥ずかしいので
 早く、見つけて、引っ張ってもらわねば、困るのだ”と偉そうに言ったのです。

 今となっては、恥ずかしい限りですが・・・・反省してません。

 さて・・・そんなある日、私と親しい 鶴田氏が、「こがらしちゃ~ん、ついて来い」とのたまい
 私を連れだしたのです。

 うん?飲み友達で酒乱で年上の鶴田氏が、強引に私を引っ張っていくのは、珍しいことなのです。

 いつも、こがらしちゃ~ん、それ、買っておいてと紙だけ渡して、ウン、買った!-20円とか
 やって、接待酒ばかりして明け暮れた日々の中、有無を言わさず、私を連れだしたことは
 異例だったのです。

 そして、冷蔵倉庫に連れていかれ・・・生まれて初めてアルゼンチン赤エビをみたのです。

 その時の驚きは・・・一生忘れないくらいの衝撃でした。

 「こがらしちゃん、これ始末してくれ、価格は、適当だ。ただ、処分してくれ。数量は、ある。大阪には
 3トンくらいだが・・・東京にも・・ある。」

 「これ・・・なんです?」

 「あ~ん、赤エビだ・・・。アルゼンチンのだ。」

 有名な海老問屋にいた私でさえ、見たこともない海老でした。

 「適当に持って行って、食べてくれ」

 その後、大手の水産会社の一室に閉じ込められ、この海老のレクチャーを受けたのです。

 まだ、携帯電話のない時代でしたので・・・・大手の水産会社の電話に私あての電話が
 何件もかかってきてそこの女性社員を臨時受付にして、何時間も会議室にいました。
 
 その時のレクチャーは、私にとって・・・・とても興味深いものでした。

 その後、アルゼンチン赤エビという鶴田氏の適当だか、相手の社内の通り名で売り出した木枯らし
 平社員・・・・。

 あとあと・・・数年後だか10年後、思わぬ事態を招くことになります。

 この処分品をきっかけに・・・大阪を中心として・・・いろんな事がまきおこっていくのですが・・・

 それは、また別のお話になります。 リクエストがあれば・・・応えるやもしれませんなのですっ。

 
by simarisu10 | 2016-04-05 21:37 | 海老の倉庫
木枯らし平社員、最後?の事件 最終話
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 ↑ 若き日の木枯らしの趣味で作った・・なんちゃって海老フライ

 
 木枯らし、最後?の事件 その4 から続く


 今回までのあらすじ

 海老フライフェアが、始まったとたん・・・ストックしていた在庫がゼロになっていまった平社員。
 さぁ・・・どおするのです。

 
 平社員、四国勢にお願いをします。日曜日も生産できませんか?日産の生産数量が、今よりもあがりませんか?

 かなり切羽詰まっています・・・・お願いします・・・。詳細は・・・・これこれ、しかじかっですっ。

 ところが・・・・私が、全部をいうまでもなく・・・・返ってきた答えが・・・

 「うん・・・・次の日曜日は、ゴルフだな・・・。でも、昼過ぎには、終わるかな。若手と休日出勤手当で釣れるやつで
 生産しよう・・・。う~ん、だけど次の日曜は、朝から雨な気配が濃厚だな・・・。こりゃ、朝から生産しなくちゃ
 いけんかもな・・・(笑)」


 「馬鹿いうな、なんのために役立たずどもを雇っていると思っている。顧客のニーズに応えるためだろうよ。
 こんな時にやつらを使わんでどうする。残業?休日出勤?なんでもござれだ。こんなニーズに応えるために
 役立たずどもを雇っているんだ。心配するな。 えっ、残業割り増し、休日出勤手当? 最初に貰うものは、
 貰っている。そんなの原価に換算してもしれてる。気にするな。稼ぎ時だっ」


 「わくわくしちゃってさ・・・・。木枯らしちゃんの仕事で同業が、一生懸命だろ。なんか、俺もやらなくちゃ
 いけないって・・・。眠れなくてさ・・・わくわくしちゃってさ・・・・。気づいたら、朝の6時に工場に入って
 一人で作業してたよ。うん、2000匹、一人で加工した。なんか、昔に戻ってみたいだよ。」

 「えっ!そうだったのか・・・急ぎの他の仕事、入れちゃったよ・・・・よし、待ってろ・・・何とかする。なんとかするから
 待ってろ。」

 「なんか・・・昔に戻ったみたいだよ。 昔は、無理難題、言われてたな。ああっ、それ、やってみるよ。
 昔は、よくあったことさ。気にすんな。」

 さすが・・・今は、なき加ト吉社の作った地盤です。 職人の心構えがちがうのです。

 なんか、無理難題が、皆を燃えさせているかのようです。職人魂に火をつけたような感じです。

 成果は、ありました。

 木枯らし・・・・窮地を脱しました。というか・・・脱しさせてもらいました。

 そんなことが一週間も続いたでしょうか・・・。

 指揮官 A氏から、今残っている原料の加工を最後に四国勢の加工撤収の指示がでます。

 ど~やら、海外加工のB氏、意外にも早く、トラブルを解決したようです。
 
 A氏に聞きます。トラブルを解決したのは、いいですが・・・どうやって日本に運びます?船便でも2週間。

 「エアーで運びます。」 えっ?エアー? (※ エアー → 航空便)

 「エアーで毎日、運びます。」 「うそっ!」

 電卓で計算すると、エアーで飛ばすも 四国勢のコストも大してかわりありません。

 それなら・・・・士気の上がっている四国勢をとおもうのですが・・・。

 「現地の方が、クォリティが、違いますし、ニーズにあっています。」とのこと・

 これは、私の認めるところです。

 う~ん、海外のB氏の野郎、こっちの想定外の仕事をしてくれました。こちらは、士気のあがった四国勢で
 一気に畳みかけるつもりでしたが・・。
 
 所詮、先鋒。あとは、海外勢の本隊に道を譲るのです。

 一番、辛かったのは、各社には、説明は、してたものの・・・・この仕事が終了になることを告げることでした。

 みんな、「良かったな」と言ってくれるのです・・・「また、声をかけてくれよ」とも・・・・・

 しかし、私は、皆と仕事できるのが、これで最後の予感がしたのです。
 
 これだけ、頑張ってくれた皆さんに・・・私は、なんと申し開きしたらいいのでしょう。

 皆さんの職業を追いやった海外加工連中の穴埋めをしてもらっただけなのです・・・。

 ごめん・・・・心の中で言いました。

 その後,海老フライフェアがどうなったかは、知りません。 
 あまり、自分の仕事以上のことを詮索しないのが、業界のルールです。

 したがって・・・・四国勢も私もフェア結果は、知りません。 ただ、再び、お呼びがかからなかったことは。

 うまくいったのでしょう。

 もっとも・・・海老業界の有名人 B氏なら、きっと、やったにちがいありません。
 
 とりあえず、先鋒としての役目を四国勢にやっていただいたのです。 のるかそるかで勝負して”勝利”です。

 しかし・・・それを伝えることもできないのです。後半部分は、私も知らないのですから…。

 あとは、各社と話し合って お金の計算です。


 すべてが終わった後・・・指揮官A氏が、やってきました。 そして、お互いの金勘定が済むと・・・・私が、駅に
 送ります。

 おや・・列車がやってくるまで・・・時間があるようです。当然、一杯飲みますかという話に・・・

 「A氏・・・今回の損は、だれが、持つんです?」
 
 「B氏とC氏、もともと、そちらの失策です。もっとも、私も付き合いで損しますが・・・木枯らしさんは?」
 
 「たった30万ばかり。いただきましたよ(自嘲)」 

 「損でなくてなによりです。」

 「なんで、B氏とC氏の失策をA氏が?」

 「最初は、私も断りました。・・・・実をいうと・・・×××な事件を抱えている真っ最中でしたから。
 でも、再度、依頼が来たとき、受けました。」

 「また、なんで?普通××の事件なんか持ってたら、今回のこと引き受けるどころじゃない。」

 「それが、仕事だからです。」

 このとき・・・・私が女性なら、間違いなくA氏に惚れたでしょう。ジ~ンって感じです。

 「木枯らしさんが、大変な事件に巻き込まれているのは、知っていました。すみません。でも・・・
 それでも・・・必要だったから・・・・・。」

 いや・・・・そっちも凄いだろ・・・・。その事件。

 A氏「 悪いことのあとには、必ず、良いことが来ると信じています。そうでなきゃ・・・この業界、生きていけない
 じゃないですか・・・・。」

 確かに・・・・・。確かに・・・・そう思わなくては・・・エビ業界、生けては、いけません。

 そのあとは、二人、ほぼ、無言で飲んでいました。

 そうこうしているうちに電車の時間になります。

 「それでは、また」

 「それでは、また」
 
 ライトな挨拶で背を向けます。

 私は、その時に決めたような気がします・・・。
 
 厄介な仕事は、二度とごめんだ・。結局、私は、四国のみなさんを利用したにすぎません。

 今後、二度とこんな仕事を受けないと・・・・。

 その後、しばらく、厄介そうな依頼には、一切手を出さず、平穏に生きていこうと思って
 いたのですが・・・・ なかなか、そうもいかないようです。               (Fin)

 

 

 
by simarisu10 | 2016-03-11 01:18 | 海老の倉庫
平社員、最後?の事件  その4
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 平社員最後?の事件 その3より続く


 前回までのあらすじ・・・

 エビの大量加工をすることになった平社員・・四国のエビ加工会社を回るのですが・・・それは、かつての
 姿を保ってはいないことを気づきはじめました。



 結局、残りの3社も同様にして、商談していったのです。

 なかなか、安請け合いしてくれない会社もあったのですが・・・。

 その日、商談して、了解を得た会社の一日の加工数量を総計してみます。

 さらにフェア開始までのの生産予想数量。

 指揮官のA氏にその数字を見せます。A氏の表情から・・・あまり、良い数字とは、言えないようです。

 その日は、全員、夕刻遅くに高松駅で解散したのです。

 驚いたことに 去り際に大手のO氏が・・・私に対して、本当に深々と頭をさげてくれたのです。

 ”木枯らしさん・・・・本当にありがとう”と・・・

 ”今度は、木枯らしさんの提案でメニューを組んでみたいものです”と。

 いや、驚いたのは、私の方です。 さっきまでは、割のあわない仕事・・・とか考えて、
 
 俺って・・・お人よしだよな・・。なんて考えていたにも関わらず、相手に深々と礼をされると、
 逆に ”いえ、どうしまして、また、なにかお困りの際は・・・”
 なんて心にもない言葉が自然に湧き出て、ぴょこぴょこ お礼をしてしまうのです・・。

 変人、木枯らし平社員・・・・こんなとこは、自分にも日本人の血が通っていることを思い知らされます。

 さて・・・・二日後、金沢に帰った平社員は、猛烈に忙しくなります。各工場の生産数量にあわせて
 トラックで原料を送り込んで、早速作業にかかってもらわなければ、いけません。

 私が、四国の業者の窓口です。原料を放り込んだ その日。作業にとりくんでみた各社から、
 説明不足だった点について何度も電話がくるのです。

 私も細かいことは、わからないものですから、A氏に確認をとり、伝達すること始終。朝も夜も関係ありません。
 中には、

 ”やっぱり、どうしても、既定の長さまで伸ばせないよ~”という泣き声が・・・。

 そこで、電話で丁寧に丁寧に説明するのです。
 たいてい、そういうところは、最初の切れ目の伸ばし方が、甘いのです。
 
 と思えば・・・”おっ、今日は、朝から2万尾仕上げたぜっ”などと嬉しい報告もきます。

 数日して集計すると・・・・う~ん、まずまずかな・・・という感じ。出来た製品を回収するトラックを仕立てて
 各都市部の物流センターに納品します。

 A氏に数量を報告するも・・・・あまり、喜ぶ気配が、ありません。私も総数量が、わかっているので
 気持ちは、わかるのですが・・・・相手は、機械でなく人間です。飛び込み仕事にしては、よくやっていると
 私は、思うのですが・・・・。

 しかし、その反面、フェアの開始日が、刻一刻迫っているのも事実です。

 四国の各社の出来上がりサンプルを C氏に送ったところ・・・製品の品質について、うるさいほど指摘があります。

 てめぇ・・・あんな、30分くらいで指導で完全なもの作れというほうが、無理だろう。
 それとも、品質面を完全にすれば数量が落ちるが、それでもいいのか?私は、欠品させた方が
 クライアントに迷惑かけると思うぞ・・。

 そもそも、製品にケチをつけるのは、簡単。数量面を優先で私が、なんとかしているんだから、せめてO氏に
 頭さげて、”現状では、これ以上の品質は、生産数量を落とすことになります。”くらい言って
 話つけろ~~!

 と怒鳴りたい気分です。

 たいてい、最初は、うまくいかないものです。ところが、人間というのは、不思議なもので作業に慣れだすと
 最初は、とんでもなく難しい仕事が、なんとなくやれる→普通にやれるようになる という流れになると
 品質面と生産効率が、自然にあがってくるものなのです。

 実際、そのとうりでした。 開始、数日後には、品質面と数量面は、共にあがり、数量的な問題も
 解決できる雰囲気になってきたのです。

 指揮官A氏も四国の窓口の木枯らしも・・・・これは、”いける”という雰囲気になってきました。

 いよいよ・・・フェア開始の2日前です・・・。前日までの店舗納品が、最初の納品なのです。

 なんとか、最初の壁をしのぎ切ったぜ・・・なんて、思っていたら・・・A氏から夕刻遅く・・・電話があり・・

 ”木枯らしさん・・・・生産をもっと上げてください。日曜日も生産させるようにしてください。さらに明日の生産分
 トラックを使わないで、直接店舗に送ってください。リストを今から、送ります。”と冷酷非情な声が・・・。

 ”なにがあったんです。少なくてもフェアの一週間分くらいは、あったでしょう?”

 ”最初の一日の店舗発注数量分で在庫がゼロになりました。正確に言うとマイナスです。ですから
 足りない分を宅急便発送でしのぎます”

 おいおい・・・・おいおい・・・おいおい・・・なのですっ。

 まっ、フェアの最初は、店舗は、どの程度売れるかわからないので、多めに発注するのですが・・・
 それでも一日でなくなるとは・・・。まるで予想外です。

 さらに翌日、フェア開始の当日の夕方・・・・さらに追い打ちが・・・・

 ”初日の予想販売数量の120%が、売れました。どうも・・当たったようです。生産数量をあげてください。
 欠品します”とのこと・・・。

 ど~する、木枯らし平社員。 私は、穏健派です。あまり、無理をいうのは、好きでありません。
 
 と言っても、ここまでやって、事を水泡に帰すのも芸がないのです。

 ど~せ、店舗が、売り上げノルマ達成のため、ここぞと 「本日から、山盛り海老フライフェアを実施しております。」
 と店員に声掛け運動でもして、単価の比較的高い エビフライを勧めさせたに違いない・・。

 と勝手に妄想を膨らませます。

 えええいっ・・・ままよっ!

 こっちも各社に”声掛け、お願い運動だっ!” と電話を取り、懇願運動するのですっ・・・。

 ところが・・・・結果は、意外な方に転がり落ちていくのです。      (続く)
 



 

 
 
by simarisu10 | 2016-03-09 22:50 | 海老の倉庫
平社員、最後?の事件 その3
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 平社員、最後の事件 その2 


 前回までのあらすじ

 海老の大量加工を依頼された、木枯らし平社員。海老フライなら四国で加工すればとふんでいたのですが・・
 そこには、以前の活気ある海老加工業者の姿は、ありませんでした。


 さて・・・・次の海老加工業者に向かいます。結構、親しくしてもらっていたところです。

 「おおっ、ひさしぶり、元気そうだな~」と言う社長に挨拶し、早速、商談です。

 パターンどうりに商談をすすめ、大手のO氏とC氏を加工現場に・・・

 指揮官A氏と木枯らしは、加工料金や、商品の流れを社長と商談します。

 そんななか・・・・「木枯らしく~ん!」とハイテンションな美形のおば様が「、商談室に入ってきます。
 
 うん?だれだっけ?

  「木枯らし君から、かかってきた電話、一番、最初にとったの私よっ。と~っても久しぶりでも
   すぐにわかったよ!あ~んな、素っ頓狂な声出す人、他にいないもんっ。」

 私は、じ~っと、彼女を見つめます。 そして、社長にむかって・・・彼女を指さし・・・

  「これ・・・ひょっとして、カズちゃん?」と聞くと、社長は、首を何度か、かすかにふって、肯定するのです。

  「うそっ!老けたね~」 私の記憶は、かなり前のものなので・・・美人のOLさんみたいなイメージだったのです。

  「木枯らし君は、あんまり、かわってないな~。髪、薄いけど・・・」

  「老け顔は、老けないの・・・なまじ、若々しいのが老けるの」 

  そんな、なんやかんやで、カズちゃん、現場に戻っていきます。ど~やら、私に会いに来てくれたようです。

  社長が、おいっ、と煙草を吸うしぐさをしますので・・・木枯らしも煙草を持って、外へ出ます。

  晴れた、おだやかな春の海を見ながら、二人で、たばこをすうのですっ。

 「何年ぶりだ・・・?」と社長。
 
 「もう、ずいぶんなりますね・・・・なんか、四国に出張に来た際、ぶらっと寄ったのが、最後でしたね。」

 「大阪で飲んだ事、覚えてるか?、あの頃は、楽しかったな・・・。そうそう、さっきのカズちゃんだが、あれ、
  いまは、現場を仕切ってもらっている。」

 「はぁ?カズちゃん、事務員でしょうが・・・。」

 「今の事務は、嫁がやっている。」

 「で・・・またなんで、カズちゃんなんかを現場の責任者に?」

 「おまえ・・・工場、よく見なかったのか?」

 「えっ、いつもと同じ・・・工員さんが・・・かなり、少ないと思いましたが・・・」

 「まず、工員は、以前の半分以下だ・・・工場長は、定年。」

 「他に若いの2~3人いたでしょうが・・フォークリフト乗って、製品運んでたじゃないですか?」

 「もう・・・辞めた。というか・・・辞めてもらった。だから・・カズちゃんだけなんだよ・・正社員は・・。彼女、得意先と
 商品をよく知っているしな。これが、意外にやるんだぜ。お前も知ってのとうり、うちは、加ト吉派じゃない。
 他の大手の下請けだ。でもな、海外加工がブームになったろ・・・。結構、うちは、守ってもらった方なんだが・・
 やがて、製品の半分を海外加工に持っていかれた。」

 「うちは・・・その仕事が主で・・・他が、あまりなかったからな・・・。となるとだ、リストラせにゃいかん・・・。それでカズちゃん
 しか、残ってないんだ。」

 「工員も半分に減らしたは、いいが・・・・見てのとうり70~80歳台の方々だ・・。いや、昔は、
 もっと若かったんだが・・・・もう、20年前からやってもらっていたら・・・そうなるわな・・。」

 「となると、生産効率が、悪くなる。すると、コストがかさむ、納期に間に合わない。大手から、間に合わないんだったら
 さらに、加工を海外にシフトすると言われる有様だ・・・。」

 「若い子に入れ替えたら?」

 「水産加工になんて・・・今どきの若い子 40歳台でもきやしないよ。うちのバァチャン達は、
  まだ、工場で女性が働く時代からいるから、まだ、いてくれるようなものさ。 だが・・・さすがに厳しくなった・・。」
 
 「今回、お前が、持ってきた仕事、うれしいんだが・・・正直、できる気がしない。海老フライ用の加工を
 してなかったわけじゃないんだが・・・全部、工場長にまかせていたんで・・・俺は、わからないだ。うちじゃ、
 失われてしまった技術だ。」

 そんな時、

 「木枯らし君~。ちょっと来て、あんなのできないよ~~~ぉ」と カズちゃんが、やってきます。

 ???

 現場に行ってみると、大手のO氏が、現場の おばあちゃん工員に加工を指導しているのですが・・・
 みんな、出来ないでいるのです。
 
 うっ・・・ばぁちゃんには、難しかったか・・・。みんな、規定の長さにまでエビを伸ばすことができないのです。

 O氏の指導を必死にみていた、カズちゃんが、ひとり片隅に行きます。木枯らしもついていって、助言します。

 ほら、最初の切れ目で・・・押し伸ばすようにして、ここで、長さを稼ぐんだよ、と指導します。

 そこ、押しつぶすんじゃなくて、押し伸ばす。この海老は、縦方向に多少、力を入れても切れない、思い切って
 やってみて・・・。

 で・・・・定規をあてたら、ほら、規定の長さにまでなったでしょ。

 「できた~!」と かずちゃんが、素っ頓狂な声をあげます。

 何度かやって、成功したので、かずちゃんにみんなを指導してもらうということで・・・この会社を後にします。

 時間が、ないのです。

 社長が、「おい、飯ならおごるぞ」といいますが、私は、首を振りました。
 
 「いや、今日は、大手の人がいるから・・ちゃんとしたとこに連れていく。」

  社長のいきつけのプレハブみたいなうどん屋では・・・・ちょっと・・・なのです。

 「なら、ここから、20kmほどいった、峠のうどん屋にいくんだな。知ってるだろう」

 「もちろん、あそこにするよ。名物 カレーうどん。俺は、釜揚げしか食べないけど」

 「おでんもな・・・」

 「??おでん??」

 「お前、知らなかったのか!あそこにみんなが、行くのは、うどんが目当てでなく、おでんが目当てでいくんだ。」

 「うそっ!」
 
 「馬鹿、あれ、食ってみろ。安くて、うまくて、でかい。」

 「はじめて・・・・知った・・・」

 その後、みんなで その店で うどんとおでんを食べたのですが・・・・おでんの美味しいこと。みんな、気に入って
 おかわりまでしてくれたのです。

 四国のうどん屋におでんも売っていることは、珍しくありませんが…私は、釜揚げうどん か 釜玉うどんしか
 食べない人間なので・・・おでんを食べたことが、なかったのです。

 四国のうどん屋さんにいったら・・・うどんだけでなく、おでんも一本、試しに食べる必要があるようです。

 そうそう・・・今回の海老加工会社・・・この1年後、廃業いたしました。

                                                  (続く) 

 
 
  
 
by simarisu10 | 2016-03-08 21:07 | 海老の倉庫
平社員、最後?の事件 その2
 平社員、最後?の事件 その1 

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 前回までのあらすじ・・。エビの大量加工を頼まれた平社員、加工地を 四国にすることにしたのです。




  さて・・・なぜ、四国なのでしょうか?正確に言うと、香川県付近なのです。

  エビは、大正海老と言われるくらい 古くから海老を輸入していたのです。もっとも、現在とは、ちょっと様子が
  違います。
  
  これ以下の、くだりを書いていると えらく長くなりましたので、惜しげもなく削除して、ここから再スタート。

  早い話が・・・・加ト吉社が、あった場所なのです。古い世代なら、脳に刻まれているはず・・・・
  加ト吉社のエビフライなのです。

  詳細を話すと長くなりますが、加ト吉社以外でもエビの加工の盛んな地域だったのです、その理由を書くと
  長いのでカットします。

  かって・・海老フライ、国内最大の加工地 香川県周辺、広く、四国と言ってもいいくらいです。

  いまでこそ、水産物の加工は、海外生産が主流ですが・・・かつては、国内での加工が主流。

  ムキエビのような単純な加工なら、中国、ベトナムなどでもやっていましたが・・・。

  ここは、長くなるから、はしょって・・・・

 ということで、このあたりには、海老フライのエビ加工が出来る業者が、多かったのです。かつて、猛威を誇った
 加ト吉社も自社だけの加工では、追いつかなく、下請け、孫請け、ひ孫請けが、存在していたのです。

 今回のように、海老フライを短期に、大量加工するには、この地ほどむいている場所は、ないのですっ。
 
 かって、若き頃の平社員は、大東海老という海老の加工をこの地の加工業者様に頼んだりしていたことも
 ありますし・・・・他のエビの加工でもお世話になっているのです。

 この辺を話すと長いので・・・やめます。

 早速、電話しちゃうのです。

 社長、お願いできますか? こぉがらし~ぃで~す♪ とやるのです。節回しをつけて自分の名前をいう変態は、
 エビ業界で私くらいなものです。

 社長、おひさですっ。こぉがらし~ぃで~す♪ とやります。 これが、本人証明みたいなものです。

 「おおっ、ひさしぶり・・・・いや、金沢にいると、風の噂に聞いていたが・・・」

 「いや、社長、早速本題。海老フライ用のエビ、加工して、急ぎ。できない?」

 「こら、まて、順序だてて、話せ。」  「これ、ここれ、これこれっ」 「ふんふん。」 「で、これっ、これっで・・できない?」

 「う~ん」 「二日後、担当者、揃えて、そっちにいきますねっ。朝、10時」 「わかった、受けるかどうかは、その時に。」

 なんて・・・・次から次へと電話しちゃうのですっ。

 ターゲットの6社+アルファにコンタクトしました。説得に時間が、かかりそうなところは、後回しです。

 私の計算では、下手に説得するより、一日でも早く加工に手を付けてもらわないと、絶対、間に合いません。

 今回の作戦の要は、海外で工場の再稼働に取り組んでいるB氏。 私の役目は、本命のB氏が、なんとかするまで
 持ちこたえる、時間稼ぎの役目です。

 万が一、B氏が、現地で失敗したら、私は、次策として・・・ありとあらゆる海老加工業者を動かさなくては
 いけませんが・・・・どうも、そんな余裕もなさそうです。

 それでも・・説得に応じてくれそうな加工業者の生産能力と残り時間を考えると・・・それでも力不足です。

 え~い、なんとかなるのですっ!

 二日後、私は、高松に行き、指揮官のA氏と国内にいるC氏と合流する手はずになりました。

 高松といったら・・・・うどんです。 待ち合わせ時間まで、間があるので、駅前の”連絡船”といううどん屋で
 腹ごしらえするのです。

 うどんを頼んで、受け取ると・・・。 うっ?この横にいる、おっさんは・・・C氏でした。 久しぶりの再会でしたので
 お互い、すぐには、気づかなかったのです。

 えっ・・・その横に 今回のクライアントの大手の担当者が、います。大手の方なので O氏にしましょう。

 かつて会っているので、私の顔みて・・・”こいつ、知ってる”という顔をしています。

 面倒なので、自己紹介もせず、さっさと店を出ると、待ち合わせ場所に向かいます。

 すると指揮官A氏の姿が見えます。 煙草を吸いつつ、残りの二人がうどん屋から出てくるのをまって、
 合流。

 レンタカーでゴォ~するのです。と言いたいのですが・・・いざ、出発しようとすると・・。

 ”ちょっと待ってくれ!”とO氏の声が、飛びます。 ちょっと、怒りが入っています。
 
 ”なんで、こがらしさんが、この場にいるのか、説明願いたい!”

 あれあれ・・。A氏もC氏も私が合流することを言ってなかったようなのです。

 まっ・・・普通、地方のエビ屋が、飛び出してくる場面じゃないわな。

 私も カチッときたので、A氏に暗い声で”説明おねがいします”と言うのです。

 私の性格からして、なにか、言われたら、車を降りて、そのまま帰るでしょう。

 ところが・・A氏は、意外にも大手のO氏にへつらうでもなく、
 ”この仕事を成功させるには、木枯らしさんの力が必要なのです。彼が、国内加工の手配をしてくれてます。”
  と ボソッと面倒くさそうに言い放つのです。
 
 おや・・O氏黙ってしまいました。 でも・・・納得いかない表情です。おおかた、私が、この機に乗じて
 大手に取り入ろうとしているのだろうと思ったのでしょう。

 銀行の紹介で商談した事と、商売仲間の依頼で あなたの仕事を手伝っている事は、単なる偶然。
 しかし、ここは、A氏が仕切る場です。沈黙を守ることにします。

 さっそく、目的の1社目に着くのです。

 「おおっ、社長」 「おおっ、木枯らし君」 「いやぁ~10年ぶり?」「いや・・・もう、15年ぶり以上だぞっ(笑)」

 などと・・久しぶりの再会、笑顔で始まります。

 まずは、私が、みんなの紹介をして・・・大手のO氏が、概要説明、その後、O氏とC氏が、工場の確認、および
 現場責任者に製品規格の説明と加工手順の説明をします。

 その間、私と指揮官A氏は、そこの社長と加工料、生産量、納期、原料から製品回収の手順を打ち合わせます。

 同時進行していかないと・・・一日で6社、回り切れません。

 はい、一社終わりました。所要時間は、1時間です。移動時間も含めると・・・・急がねばなりません。

 さて・・・次の社に行くと・・・かつては、加ト吉社の下請けをしていた関係でマシーンが、あると言うのです。

 社長いわく・・・2台あるよ・・・・一台は、あれだがね・・。と野ざらしで錆びた鉄くずを指さすのです。

 エビの伸ばしマシーンです。私も初めてみたのですっ。 海老フライを作る上で・・・一番、重要なのは
 
 小さな海老を大きく見せるため、海老を細く長く伸ばしていくことなのです。今回の大手のエビフライは、

 エビをまさにできる限りの長さにまで伸ばしているのです。だから、大変な作業。しかも、大小がないように

 長さを揃えないといけません。(こんなことを言うのは、日本人くらいなものです・・・。)

 それが・・・マシーンでできるとなると・・・大量生産が可能です。

 社長いわく・・・・さみしそうに・・・・いまや、残った一台も 大晦日の晦日そばの時のエビ天作るときに使うだけだよ
 といいます。

 おや?なんで? 四国といえば、うどんだから、普段も海老天要るでしょう?と聞いたら・・・・。

 呆れたように・・・「馬鹿言え、100円のうどんに200円のエビのトッピングを乗せる馬鹿が、どこにいる。
 そりゃ、需要がないことは、ないが・・・・その程度、マシーンを動かすより、人の手でやった方が、早い。
 
 そのマシーンは、加ト吉社の下請け時代の遺物だよ・・・。もう・・・加ト吉からは、仕事こないからな・・・」

 どうりで・・・高価なマシーンも、一台、野ざらしでサビしちゃっているのです。なんでも、故障したのだけど
 どうせ、2台も使うあてがないので、故障を直さず、邪魔だから、外に放置したらしいのです・・・。

 それを・・・聞いて・・この地の・・加ト吉社の、過去の影響力が、想像できます。それを思うに・・・きっと、今の現状は、
 酷い状態なのに違いありません。

 とても大きな工場、使われているスペースは、1/5ほどしかありませんでした。     (続く)
                                             

 

 

 
 

 
by simarisu10 | 2016-03-07 21:56 | 海老の倉庫
平社員、最後?の事件  その1
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 最後の事件などといっても たいしたことのない事件です。

 木枯らし平社員・・・大小とりまぜ、いろいろ事件に巻き込まれるのです。ただ、大抵、そういった情報は
 表に出せません。

 この最後の事件も・・・相当前の事です。当事者に迷惑をかけるのは、本意でないのでフェイクを混ぜて
 話します。

 ある時、銀行の紹介で大手外食チェーンと引き合わされ商談をしたのです。反応は、上々。
 商売につながるかと思いきや、連絡さえつかなくなります。

 銀行がらみだから、商談を1回しただけのタイプです。 いや、商売する気がないのなら、最初から
 断ってくれたらいいのです。結局、お互い、時間を無駄にするだけです。

 むしろ、会ってみてダメと思えば はっきり、正面切って断ってくれる人の方が、タイプなのです。

 さて・・・それから、数年後の事です。

 取引先のA社から、連絡が来て、海老の大量加工に取り組んでほしいとの依頼がきました。

 ところが、その時、今回の最後の事件どころではない、大事件が発生しており、さすがにそんな余裕が
 なかったのです。

 じつは、その時の大事件は・・・それを盛って盛ってデフォルメしたら、ちょっとしたドラマになるくらいの
 事件でした。登場人物も占い師、2ちゃんネラー、有名食品会社の893、新聞の販売店、とおよそ
 通常の事件とは、違うものだったので面白い話なのです。
 
 ただ、その時は、無我夢中で事件の収束をはかっていたので・・・それどころじゃなかったのです。

 その事件も終わり、すでに身も心もボロボロになってきたとき、また、A社から、海老の大量加工の案件が・・。

 えっ?あれ、終わってなかったの? と思いました。というのも・・・依頼してきた、A社の担当者、海老業界では
 名が知られた人ですから・・・・。その人が、解決できないでいる・・・?

 記憶が定かでないのですが、確か・・・2回目も情報の提供はするけど・・・・受けれないと断ったと覚えてます。

 大事件のあとで・・・ネガティブ回路全開、人を見たら、厄介ごとを持ってくるやつだと思え・・ってなものです。

 メァリィー社長と温泉にでも行って、毎日、大酒を飲んで ヤニのように脳裏にこびりついた嫌な思い出を
 洗い流した頃。かなり、元気になっていました。

 その時、また、A社の担当から 依頼が来たのです。 そこで・事情を聴いて、びっくり。

 大手外食チェーンが、海老フライフェアを開催するのですが・・・現地(外国)の工場で問題が発生し、
 生産が止まってしまった。生産再開まで時間が、かかる。

 フェアを取り消そうにも・・・・・フェアは、すでに目前で 中止は、不可能。もし、中止したらその会社の株価にまで
 影響もでかねない。海老以外の準備は、すべて整っているとのこと。

 フェアは、すでに目前でした・・・。なんで・・もっと早くいわないのです?と言いかけて・・・・ああっ、断り続けていた
 のは、自分だと気づきました。

 で・・・・その大手外食チェーンって?山盛り海老フライフェアって?と聞いたら・・・・私が、銀行の紹介で
 引き合わされた会社でした・・・。しかも、担当者が・・・・私と商談した人なのです。

 それを聞いて、嫌な気持ちになり、この仕事受けなきゃいけない?といったら、”ぜひともお願いします”とのこと。

 言ってから後悔しました。私に依頼しているA社の担当には、なんの罪もないのです。

 ビジネスの話に移ると・・・・私の想定以上の数量です。すなわち、フェアが、始まる前と始まってからも
 エビを加工しつづけ、フェア期間中の欠品を回避する作戦です。

 なかなかの数量なので・・・他に参加している海老屋の名前を聞くと・・・おやおや、これも海老屋の有名人。
 むしろ、力量なら、このなかで私が、もっとも劣るのです。

 面倒なので、A社の担当をA氏とします。他にB氏とC氏が、この作戦をすでに遂行中。

 A氏は、いうなれば指揮官。 そのメンツが、いるのに・・・・なんで平社員が参加する必要があるんです?

 と聞いたら・・・・”いや・・・あの2人には・・・できないことがあるんです。それを木枯らしさんに受け持って
 もらいたい”とのこと。

 作戦の概要を聞き、なっとくしました。私の受け持つパートは、一番数量が少ないものの、迅速に動かなくては
 ならず、全体の生産量の”ムラ”をなくすことなのです。

 A氏・・・作戦の指揮官。

 B氏・・・・トラブルが発生し、生産が止まっている現地工場の再稼働。及び、他国工場からの供給を目指す。
 
 C氏・・・国内で使えそうな海老を物色、水面下で大量買い付け。
     (最終顧客の競合社に情報がばれるといろんな意味で厄介。また、競合社と取引関係のある
      会社から、買い付けする場合、邪魔が入る可能性もあります。)

 木枯らし・・・B氏が見事に工場を再稼働させるまで、つなぎとして国内加工業者に依頼し、早急に
        海老フライの加工を行う。

 
 私の仕事は、序盤戦の戦いとなります。C氏が買い付ける原料をフェアの開始までにいかに間に合わせるかです。
 一番、パワーのあるB氏ラインが、復活さえしてしまえば、お役目、ごめん。

 ただ、B氏の仕事は、コンテナ単位で商品を作って持ってくるので・・・コンテナが、来て、次のコンテナが、来るまで
 商品が、無くなりそうな場合、木枯らしのパートが、補助に入ります。


 たしかに・・・・木枯らし、国内の海老加工業者とつながりは、あるものの・・・・数量と残された時間からみて
 1社だけでは・・・・無理。結論から言うと6社をターゲットにします。

 木枯らしの担当パート、作戦開始です。

 私が、選んだ舞台は、四国でした。  (続く)
  


 

 
 
 

 
by simarisu10 | 2016-03-06 22:23 | 海老の倉庫
天使の海老なのですっ。
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 いえ・・・ネル次長・・やっぱり「天使の海老」でいいのですっ。

 いまや業務筋では、すっかり有名になってしまった「天使の海老」

 でも・・・この海老の事を詳しく知っている人は・・意外に少なかったりします。

 
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 この海老、ゴダック社という会社の製品です。
 そして「天使の海老」として売れるのは、この会社の販売するニューカレドニア産ホワイト海老だけ。

 これだけ人気の海老なのに・・・他社は、真似することができないのです・・・。
 
 これは、養殖海老なので・・・簡単に真似できそうなのですが・・・。

 天使の海老の正体は、人工的に品種改良された ホワイト海老。原種は、メキシコだった?でしょうか
 そこのホワイト海老。

 で、実を言うと・・・今、スーパーに行けば、大抵、売っているバナメイ海老のステレオタイプの種なのです。

 ステレオタイプの種とは、一つの種から2方向の種が誕生したという風に考えてください。

 一方は、スーパーでたくさん安く売られるのに適したタイプに・・もう一方は、美味しさを求めて・・。

 そして・・・「天使の海老」のネーミングの理由は・・・産地がニューカレドニア産な事に由来しています。

 ちょっとお年を召したかたなら・・ピンとくるはず。

 大ヒットした 森村 桂氏の書いた旅行記 「天国に一番近い島」 の舞台が ニューカレドニアなのです。

 しかし・・・この「天使の海老」とネーミングしたことにより、見事に日本に定着しました。
 それまで海老の商社(複数)などが手がけても失敗しつづけたのに・・・・です。
 もちろん、ゴダック社の販売努力もあったのですが・・。

 
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 海老が青い~~。これ、これ、食べて大丈夫な海老?! とのたまうメァリィ社長。

 大丈夫・・・大丈夫と言いながら・・・海老を剥きます。

 そういや・・・最初、日本に持ってきた商社は・・これのこと「ブルータイガー」と呼称していたっけ・・。
 もう・・あれから・・15年くらい経つのかな・・。
 あのときは、青くて気味悪い海老として・・全然、市場で人気でなかったんだよな・・・。


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 海老チリに料理して・・メァリィ社長に食べて頂いたのです・・・。

 「美味しい!」と喜ぶかと思いきや・・・テレビを見ながら・・普通に黙々と食べていました・・。
 
 どうやら・・メァリィ社長にとっては・・ど~ってことない海老だったようです(笑)
 
 海老に興味のない人にとっては、料理の美味しさは、さておき・・海老自体の美味しさは、
 さして重要でなかったります・・。

 そんなものなのですっ(笑)

 
 
by simarisu10 | 2010-11-26 17:10 | 海老の倉庫
平社員・・もろとげあかえびに取り組むの巻
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 ピナ課長・・すいません・・。

 どうにも・・仕事が終わったら、バイクでお出かけするのが日課になってしまい・・
 ついつい、更新ができてませんでした・・。

 夕陽の中、身体で風を受けて、バイクを加速させていくのには、たまらない楽しさがあります。

 レンチ片手にオイルまみれになり、バイクを整備していると・・・
 その・・なんというか・・異様な興奮を覚えます。

 学生時代、四六時中 バイクのエンジンをばらして組み立てている私を見て
 アパートのおばさんが・・・とても真剣に

 「私の知っているバイク屋さんが 若い人を探しているの・・。そこに就職しない?」

 と何度も誘うのです・・。

 国立大学で将来は、社会で大暴れしてやるぜ~なんて考えていた私・・何度も丁寧に断りました。

 でも・・・かなり、心を惹かれていたことも事実・・。

 今思えば・・・バイク屋に就職して・・バイク屋を開業したほうが・・私にむいていたかも
 しれません・・。
 
 
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さて・・これ・・もろとげあかえび です。

日本海側で漁獲されます。太平洋側では、宮城県までは・・漁獲されます。

広い海域のに棲んでいるわりに・・漁獲量は、わずか・・。

金沢の市場でも一日20kg揚がれば よしとするべき・・ってな海老です。

しかも・・・あまり・・評価されていない海老なのです。

でも・・生食海老のエキスパートを自称する私が保証します。

世界の生食海老を食べてきた私は、この海老を

   「刺身海老の女王」 と呼んでいます。

決して、食べて すぐに美味しいという海老では、ありません。

むしろ・・あっさりしていると評価されることがあります。

しかし、私の目からみると 色、模様、味のバランス、後味、レアな海老を食べることの満足度

に全て高い得点をつけるのです。特に味のバランスが・・すこぶる評価できます。

美味しいといわれる ぶどうえび(和名 ヒゴロモエビ)は、強い甘味を呈しますが・・
2匹目を食べる頃には・・いやみな甘さにも感じますし・・・舌が甘さをちゃんと捉えられなく
なりますし・・・もう一度、食べようとは思いません・・・・・・。
美味しいけど・・・こんな味なんだな・・。一度、食べてみたから満足。話のネタにいいかな・・。
って感じ。

でも・・このエビは、何度でも食べたくなります。

で・・このエビを試験的に凍結して製品にしようという魂胆です。

今回は、試作品ですが・・・そのうち・・近いうちに製品化して・・
私の女王さまを 広く世間にデビューさせるつもりなのです。
by simarisu10 | 2010-06-30 17:40 | 海老の倉庫
妙高ゆきえび
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 ええっ・・・日本国内で本格的な養殖では、初ではないでしょうか?

 そして、屋内型養殖は・・多分・・世界初?


 はい、日本でも・・スーパーによく売っている バナメイ海老が養殖されています。

 それも新潟県で・・

 商品名は、「妙高ゆきえび」です・・。


 
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 国内で養殖されているので・・・生きたまま出荷できます。

 いや・・なかなか・・キレイ。 ゆきえび とうたいたくなるのは、わかりますが・・
 冬にしかうけないネーミングには・・同意しかねます。

 もっとも 夏に ゆきえびっ!涼しいよっ! って意味不明なやりかたも・・今の時代、アリです。

 販売には、かなり苦戦されている様子。メディアの露出度は・・凄いのですが・・。

 売り込んでいる営業マン・・岡田氏(→妙高ゆきえびのブログやっています。)

 の説明を聞いて・・・なるほど・・これは、そう簡単には、いかないなと思いました。

 輸送方法に難点があります。

 そこで ぶんちょうナイン社・・ちょっと手伝うことにしました。

 もともと土建屋さんが・・いきなり水産物に手を出しちゃったものですから・・
 海老に関するノウハウが、ないのですね。

 輸送案を ちょっと奇人変人らしい私のアイデアを述べます・・。

 それから・・販売も手伝ってあげましょう。

 ちょっと知り合いになったホテルのバイヤーに電話します。

 「バイヤー~、夏の縁日で 海老つりやりませんか?いいのがあるんです。
  いまから、もって行きますね~」

 と電話をかけておいて、見せにいったら・・バイヤー、嬉しそうにうけてました(笑)

 採用なるかな 笑 笑 笑 (><)!

  活けバナメイ海老のパイオニアに道を歩む、妙高ゆきえび に ぶんちょうナイン社は、
  応援しちゃうのですっ。


 
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 ↑ 今日の せいぶつへいき
by simarisu10 | 2010-06-14 18:43 | 海老の倉庫
アサヒガニを食べろの巻
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 出張帰りの平社員ですっ。

 ちょっと更新をさぼっている平社員です。

 いろいろ・・・妙に・・・企んでいる・・・たくらみの平社員・・。


 人間社会で ちょいと厄介な仕事を 引き受けたのです。
 
 そのため・・激しく・・出張しているのです・・。


 
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 珍しく・・・アサヒガニのオファがあったので・・早速、サンプルをひいてみたのです。

 平社員・・・好物なんです・・アサヒガニ・・。

 なんといっても・・簡単!

 尻尾をはずして、後ろからはがすように殻をはずして・・剥き身を包丁で割ったら出来上がり。

 
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 あっというまに・・お酒のアテの出来上がり。

 お酒を飲んでいるのを見ると・・・

 「お願いだから、お酒を減らして・・・」と言うメァリィ社長。

 いえ・・社長・・お酒のアテになるからと思うからこそ・・取り扱い商材に熱心に
 なれるのです。


 更新を休んでいる間に・・・ネタがいっぱい貯まりました。


 そろそろ、アメブロ支社に 営業拠点を移しそうかとおもっています。


 
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 公園で昼寝している せいぶつへいき ココ氏です(笑)
by simarisu10 | 2010-06-09 18:12 | 海老の倉庫