リクエストに応えて・・木枯らし 山を往く(前編)
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 えっと・・・リクエストにお応えしてっと・・・

 残ったリクエストは・・・山岳部時代の話でしたね・・。

 何がいいのかな・・・っと悩んだのですが・・・

 とりとめもなく・・・
 
 高校は、東京都の多摩地区の都立高校だった。私が入ったときは、どちらかというと
 程度の良くない高校で国立大学に進学するなんて・・数年に一人くらいだった。
 いまじゃ・・進学校になっているらしい。

 そもそも、高校時代、水泳部であった私が山岳部に入ったのは・・・
 生徒会長になってしまったから・・。
 
 水泳部の部長になることが、決定していたのに・・兼任で生徒会長をやることになってしまった
 からだ・・。

 怒ったのは、先輩たち。生徒会長と水泳部の部長が兼任できるはずがない、
 生徒会長を辞めるか水泳部をやめるかどちらかにしろと言われて・・・水泳部をやめた。
 生徒会長に当選しているのにやめろという方が無理な話である。
 
 水泳部をやめて・・ぷらぷらしていると山岳部の同級生からお誘いがかかった。
 運動神経は、まるでからっきしな私だったが・・体力では、鉄人とか化け物とかの
 別名をもらうくらいであったので・・・山岳部にはむいていると思われた。

 案の定・・山岳部は、私にむいていた。

 ほどなく他人のペースで山を登るのが嫌になり、独りで山に登るようになった。
 土曜日ともなるとザックをかついで高校に行き、授業が終わると電車に飛び乗り
 山にむかい、夕方の3時にスタートを切り、暗くなるまで山頂付近の無人小屋までいった。
 
 そんなあるとき・・・私は、恋をした。
 生徒会の会合で集まるとき・・・保健委員長の彼女に恋をしちゃった。
 背が低めで一般的に美人とは、言えない様な・・。
 おとなしそうに見えて・・それでいて・・
 ハンドバッグを振り回しながら歩く彼女の姿に・・なぜか恋したのだった。
 高校は、私服だったので・・ハンドバックは・・もちろんアリで・・
 ハイヒールさえも黙認されていた・・事例もあった・。
 
 大昔からあるシュチュエーションで放課後、廊下を歩く彼女を呼び止めて告白したものの
 あっけなく失恋しちゃった私だった・・。
 

 失恋してからも考えるのは、彼女のことばかり・・。よくある話で・・授業にも身が入らず
 毎日をぼ~っとして過ごしていた。幸い、進学校ではなかったので授業は、教科書を
 なぞる程度のもの。

 私は、思う存分、失恋気分にひたれた。

 保健委員長は、同級生だった。
 教室で始まった恋じゃないけれど・・。
 毎日、毎日、ひたすら、ひたすら彼女の事を同じ教室でかなり離れた後の席から
 ぼぉ~っと見ていた。
 仕草のすべてが 非の打ちようなく・・可愛らしかった・・。
 恋をするって・・・そんなもの・・。
 

 しかし、もう・・・こうなると・・ザックをかついで山に登るしかないのである・・。
 真人間に戻らなくては・・。

 若くてひたすら一途な私には、みなぎるパワーを放出することでしか、脱出口は
 ないような気がした。

 登る山は・・
 週末でも・・まぁ・・人はこないだろうという人気のない辺鄙(へんぴ)な山を選んだ。
 奥多摩の山・・。
 たった一人で山で一夜を過ごそう・・・。

 幽霊に出会う、熊に出会うと言われる山でちょっと危ない雰囲気の山だった。

 そして・・・私は、・・・生涯忘れえぬ   に遭遇するのだった。


 (続く)

 
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by simarisu10 | 2009-10-08 15:53 | 平社員休憩室
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