赤海老エイト 5周年記念 特別企画  5
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 前回までのあらすじ

 大学を卒業して東京の印刷会社に就職した平社員・・・

 Fレコードの大型新人の女性歌手のアルバムジャケットの印刷の仕事をもらってきました。
 ところが、それは・・・印刷屋泣かせのしごとでした。

 第4夜

 印刷会社の職人のおかげで・・・ようやくクライアントのイメージどうりの版ができました。
 試し刷りをしたジャケットを持って Fレコードの制作部長に提出すると・・・やっとオッケーが
 貰えました・・・。

 でも、本番は、これからです。なかなかオッケーをもらえなかった事があって納期が
 ギリギリなのです。

 最初の納品日は、もう、目の前でした。印刷工場で予定を調べてもらうと・・

 「木枯らし君・・・無理だよ、無理・・。すでにいっぱいだよ・・。いまでさえ24時間操業だ。
 納品の最終期限は・・・・・・。う~ん・・・・。この日の朝の5時の納品が、最終リミットか・・。
 あのね・・・もしだよ・・間に合うとすれば・・納品日の朝の1時から機械を動かして、3時の上がりになる。
 それから、君が納品しにいけば・・・間に合う・・。どうするね?」

 もちろん、私は、オッケーしました。会社のトラックを確保し、朝の3時に起きて、指定の倉庫に朝の5時に
 納品しにいったのです・・。

 ギリギリ間に合いました・・・。

 全ての納品が終わった時、それは、きっかり朝の5時でした。

 倉庫から出ると・・・そこには、素晴らしい朝焼けが広がっている東京の街の景色がありました。
 
 私は、トラックを道路に止めました。そして両手を空に突き出し
 
 心の中で「やったぞー!!」と大声で叫び声をあげたのです・・・。とてもとても気持ちの良い気分だった事を
 覚えています。

 その後、私の事を嫌いだったと思われる、Fレコードの制作部長からは、
 「もっと危ない○○」という刑事もののテレビドラマのサントラ版の仕事をもらい、
 さらには、大型新人の今井○樹さんの宣伝用のジャケットの仕事も貰います。

 最初の無愛想もどことやら・・

 Fレコードの事務所にお届けものをしているだけなのに、事務所の奥から
 「木枯らしく~ん、こっちだっ!」と呼ばれて、なにかしら仕事を貰います。

 目をかけてもらっていた商業印刷部の部長は、何を思ったか、ウルトラマンで有名な○谷プロの
 仕事までとってきて、私に与えてくれる有様です。

 商業印刷部の部長は、私と共に焼き鳥屋で飲んで、いろいろ話を聞いてもらったり
 飲みが過ぎると私の部屋に泊まった事があります。

 私のアパートは、会社からすぐ近くな事もあって、夜の1時、2時、3時まで働く同期達の
 臨時宿泊所となっていました。

 部長が泊まった夜も同期の連中が、夜半、ぞくぞくと押し寄せ、部長を交えての深夜の宴会と
 なりました。

 翌朝、みんなで眠い目をこすりながら、ぞろぞろと会社に向かったのは、今となっては、いい想い出です。

 
by simarisu10 | 2009-05-22 17:18 | 平社員休憩室
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