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中国の食品・・最終回
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 いえ・・その・・あの・・いろいろありまして・・。

 なかなか・・エイト社に居れないなのです・・。

 さて・・・中国の食品ですが・・・・

 中国の経済上の急激な発展の背景は・・・・文化大革命にあるらしいのです。

 私が中国に行った時、中国の人たちと白酒(パイチュウ)飲み比べをして、互角の力量を認められ、
 結果的に・・・義兄弟の杯を交わした木枯らし平社員・・。
 
 いつのまにか・・中国のプライベートな席にも呼ばれ、酒を飲むまでになりました。

 そのとき、彼らからいろんな話を聞くのですが・・・そもそもは、文化大革命が起点となっているというのです。

 貧乏な彼らは、人を集めて外国からの要請に応え、外国からのぞまれる製品を人を使って
 製造し、富を得ました。
 
 そして、貧乏な時の仲間を仕事に引き入れ、技術やノウハウを伝え、仲間も富が得られるように
 計らったのです。

 結果、学もなく、金も無かった彼らは、銀行から資金援助を受け、どんどん成功者になっていったそうです。

 そのため、中国では、横の人間関係が強く、仲間を裏切ることは、少なく、協力し合い人間の輪を
 広げていったそうです。

 彼らの最大の力は、人でした。

 機械のかわりに人を使い製造し、結果、先進国のオートメーションよりも安くて良い製品を作り上げて
 いきました。あまりにも安い人件費を最初は、武器にしたのです。
 さらに人間関係の横のつながりを生かして・・・手に負えない仕事は、仲間とわかちあい成功に
 導いていったようです。

 日本への加工食品の輸出については・・・
  
 日本企業が自らの資本をなるべく投下しないで、中国に工場を作らず、既存の会社の工場を使うことにより
 資本投下をせずに効率の良い生産を目指した節があります。

 実際、日本企業が現地に工場を作った場合、人のコントロールや現地での資材や人間の調達・・その他で
 苦労します。しかし、中国にある会社を使った方がたいした資本投下をせずに
 うまくいくのです。撤退するときも簡単ですしね・・・。

 こうして、日本から技術指導が入り、日本人が望む品物を大量生産していったようです。
 
 当初、日本側は、とんでもなく安いコストの製品で大もうけをし、中国側も大もうけしたのです・・。
 この風潮は、一気に中国側に生産を頼る構図となり、日本側は、とんでもなく安いコストの製品で
 暮らしぶりが豊かになったのです。

 たしかにその裏側で日本の既存の産業が低迷することになったことも否めません・・・。
 が・・・もとを言えば日本側の都合で起こった事なのです。
 
 日本側に大量に製品を輸出することを前提になりたっている産業です・・。

 今回の中国製品のバッシングで彼らは、おおいに困っていることでしょう・・。

 これも・・・日本側の都合により・・・。仕方の無いこととは、言え・・・私は、憤りを感じます。

 中国の生産工場では、工場の生産員が機械のかわりに単純作業の繰り返しに使われています。
 機械を買うより、人間を使った方がコストが安くつくし、生産への応用が利くからです・・。

 でも・・・生産員の多くに若い女性が雇用され・・・それこそ、朝の7時から夜の11時ごろまで働かされている
 例なども珍しくありません。

 福利厚生も雇用の保護も整ってない環境で・・・人間が酷使されています。

 その結果・・・日本側は、手間のかかる仕事を中国に押し付け、自国の豊かさを維持しているとも言えます。

 中国の製品は、嫌だ、使わないという日本・・・。中国の製品は、悪い、不安という日本。

 しかし・・・今の日本は、中国なしで語れないのです。

 もし、日本の産業だけで自国の需要を賄うと・・・なんでもかんでも高くなってしまいます。
 同じコストなら間違いなく製品の質は、劣悪なものになるでしょう・・・。
 
 ただでさえ、工場での単純作業のような仕事を嫌がる人間ばかりの日本で・・いったい、誰が
 それをしてくれるというのでしょう・・・・。

 私の目には・・・中国で働いている女性たちが 30分の昼休み・・彼女たちが食べている昼ごはんの
 事が脳裏から離れません。

 彼女たちが食べているお弁当の中身は・・・中国で作っている日本向けの食品より・・・ず~っとお粗末な
 ものなんですから・・・。

 中国で作っている安いコストの製品でも・・・彼女たちの日常の生活で使用するには・・コストが
 高すぎるものなんです・・。

 でも・・彼女たちが食べている 見た目の悪いお弁当は・・・意外にかなり美味しい事も知っています。

 その意味では・・・食のあり方に疑問を感じます。

 実際、日本でも冷凍食品のコロッケを買うより、自分でコロッケを作る方が美味しいものが出来ます・・。

 でも、冷凍食品の方が安いから・・・つい、そちらを買いませんか・・?

 見た目が良いパッケージにに包装され、キレイで簡単を安価で手に入れるのは・・・日本以外の国が
 生産努力をしてくれているおかげかもしれませんね・・・。
 
 でも・・・その裏側で・・・食を貧しくしていませんか?

 一食 280円や350円のお弁当を食べて仕事を頑張っている日本人がいます・・。
 
 頑張っていられる裏側には・・・世界の人の努力があるかもしれません・・・。

 言いたい事は、まだまだあるのですが・・・。

 長くなりましたので ここらへんで・・・。

 最後に中国の水産加工工場の工場長が言った言葉を・・・

 時間は、夜の11時でした・・。

 「彼女たちは、朝早くからこんな夜遅くまで働いている・・。これから彼女たちは、自分と家族の弁当を作って
 自分と家族の世話をして就寝する・・。明日は、朝の6時出勤だから・・実際、寝る時間は、4時間くらいしか
 なかろうよ・・・。
 しかし、そんな彼女たちにもキツイ事を言わねばいけない。生産数量を達成しなくちゃいけないし、製品の
 質を落とすわけにもいかないからな・・・。
 俺もキツイ事を言いたくないんだが・・・。
 まったく、彼女たちは、よくやってくれるよ・・・。」
  
 
by simarisu10 | 2009-02-22 21:00 | 平社員休憩室
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