プレミアムブラックタイガー  その3
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 前回のお話の続きです・・。

 養殖のブラックタイガーは、美味しくないという評価・・・。
 
 しかし、淡水や汽水で養殖せずに・・・・海水で養殖すれば・・・・

 この方法が・・・プレミアムブラックタイガーの原点であったように思います。

 養殖海老の歴史は、海老の病気との闘いでもあります。

 集約養殖をすると海老がストレスにかかり、免疫性が低くなると共に・・
 一度、病気が発生すると・・養殖池の海老が全滅します。

 海水養殖の施設を巨費を投じて作るのは、いいものの・・・海老が全滅しては、お話に
 なりません。

 私が記憶している最初のプレミアムブラックは、タイで行われたと記憶しています。
 
 池は、コンクリートで固めた、巨大なスリバチ状の池。

 なぜ、スリバチ状なのかというと、余った餌や排泄物がスリバチの底に溜まりやすいように
 したのです。

 スリバチの底に溜まった排泄物等は、定期的に除去する仕組みがとられていました。

 また、池の深度を深くして海老を日焼けから守り、ブラックタイガーらしい黒色の発色が
 出来るようにしていたはずです。
 
 タイやハマチの養殖魚などもそうですが・・太陽光線が四六時中あたる環境では、
 体色に変化が起こります。

 海老の場合、保護色との兼ね合いがあると思うのですが・・体色が薄くなります。

 また、隔世で発症しやすい病気を持つ海老、病気にかかりやすい脆弱体質の海老が
 養殖池にいると品質の低下や病気の発生による全滅の危機にさらされます。

 そこで非常に丹念に親海老が選ばれ、完全に隔離保管されます。
 そこでは、関係者以外の立ち入りは、禁止され、外部からいかなる菌も進入できないよう
 微生物研究所並みの施設なんだそうです。

 なにせ海老業界の関係者でさえ、立ち入り禁止。施設を見学できた日本人は、過去に
 さかのぼっても数える程度では、ないかと思うのですが・・・。

 現在では、遺伝子レベルでの親海老の管理が行われています。昔から遺伝子レベルの
 管理が行われていたと思ったのですが・・・なにせ記憶が曖昧で・・・。

 そうして、多角的な見地から優れた親海老から、卵が採取され稚海老を孵化させて
 海老の養殖にかかるのです。

 かつてブラックタイガーは、台湾で養殖が行われていました。
 しかし、病気で池という池が全滅し・・・壊滅的な被害をこうむり、いまだもって
 産業として回復することがありません。

 ブラックタイガーの養殖と一口にいっても・・・相当、おおがかりなプロジェクト。

 たいてい・・・近代的な海老の養殖は、国家的なプロジェクトになると考えてもらって
 間違いないでしょう。

 さて・・・海水養殖されたプレミアムブラックタイガーが製品となって日本にやってきました。

 そのテスト品・・・最初に見た日の事を・・・いまだにはっきりと覚えています。

 海水養殖され、養殖池から水揚げしてすぐに活け〆され、体色にもこだわりを入れた
 製品でした。

 真っ黒でヌメリによる光沢があり、身の色が透き通った白色をしていました。

 海老屋ながら・・・最初、それがブラックタイガーだとは、わかりながらも・・・
 信じられず・・・・

 「あの・・・この海老・・・ブラックタイガーですよね・・」と 当時の会社の部長に聞いた記憶
 があります・・。

 あれ・・・長くなりました・・・。今夜は、ここまでで・・。

 
by simarisu10 | 2009-02-03 20:26 | 海老資料室
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