人気ブログランキング | 話題のタグを見る
プレミアムブラックタイガー  その2
プレミアムブラックタイガー  その2_a0019545_1971319.jpg


 冬の日本海の画像です。この福井県のS氏からの投稿となります。

 太平洋側から金沢に移ってきた木枯らし平社員・・・

 こちらに来て自然の厳しさにさらされる生活を体験しています。
 
 もっとも金沢あたりだと・・しれているのですが・・。

 それでも太平洋側と比べると・・・厳しいものがあります。

 冬の寒さが厳しい土地ですが・・・・・発見した事がひとつ・・。

 金沢に生まれ育った人でも・・・寒さに凄く弱い人が結構いますっ(笑)

 さて、本日は、プレミアムブラックタイガー その2です。

 ブラックタイガーは、海老業界では、おいしくないと言う評価です。

 これは、ブラックタイガーが養殖海老というところに起因しています。

 でも・・・誤解してほしくないのは・・・養殖=美味しくない という図式は、成立しません。

 というのは、養殖で影響を受ける要因は、養殖魚の脂質に関係します。
 
 これは、養殖のブリと天然のブリを比較するとはっきりします。

 養殖は、脂がノリノリ。

 でも、海老は、脂質が少ないので・・・あまり関係ないのです・・。

 では・・・・養殖のブラックタイガーは・・・何故、美味しくないのでしょうか?

 原因は・・・浸透圧・・・。

 このブラックタイガーは、海の海老ながら・・汽水域・・・いやほとんど淡水、いや淡水
 そのものにも生きていく生命力をもっています。

 それどころか・・・淡水域に生息した方が・・・成長速度が早いのです・・。(あれま・・・)

 これは、素晴らしい特徴です。なぜなら・・・海水を引水しなくても養殖できます。

 塩分濃度の変化に弱い海老だったら・・・大雨が降ったら塩分濃度が下がって全滅
 しちゃいます。でも、ブラックタイガーならへっちゃら・・。

 田んぼでも養殖できちゃいます・・・・。

 こんなことより、養殖海老としてブラックタイガーの出荷量は、とんでもない伸長を
 見せました。
 
 でも・・・です・・。

 淡水でも育つということは・・・細胞内の浸透圧と淡水の浸透圧とでバランスをとらねば
 生きていけません。

 (実際には、海老の細胞内の溶液濃度の方が濃いのですが、排泄行為によりバランス、
 恒常性を保っています)

 でも・・・体液に溶解している塩分をはじめとする旨味成分も・・・あまり濃くは、出来ない
 のです。

 このため・・・薄味になってしまいます・・。さらに他にも要素があるのですが・・・
 説明していると・・なが~くなりますので割愛。

 ということで・・・普通の海に棲んでいる海老と淡水養殖のブラックタイガーでは、
 明らかな味の差があるのです・・・。


 そこで・・・生まれたのが・・・プレミアムブラックタイガーなのです・・。

 えっと・・・長くなりましたので・・・一応、ここまでで・・・。

 つまらない話なんですけども・・・続きます・・。

 
 
 

 
by simarisu10 | 2009-02-02 19:30 | 海老の倉庫
<< プレミアムブラックタイガー  その3 プレミアムブラックタイガー  その1 >>