犀川にて・・・(中編)
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 (前回までのあらすじ)

 金沢の市内を流れる犀川をウォーキングしていた平社員。

 お気に入りのカメラで風景を撮影し終わって、帰途についたのですが・・・。


 
 おなかもすいてきたしと・・帰路を急ぎ足で戻ります・・・。

 犀川にかかった、ある橋梁の下を通り抜ける時でした。
 
 橋梁にいるハトに目がいきました。

 そのハトは、橋梁から飛ぼうとしたのですが・・・次の瞬間、足をひっぱられて
 後ろ向きになり、羽ばたきました・・。

 どうやら、脚が橋梁の隙間に挟まって・・抜けないらしいのです。

 ハトは、しばらく後向きになって羽ばたいていたのですが・・・、その加減で
 脚が橋梁の隙間から抜けたようです。

 結果・・ハトは、後むきに頭から落ちる格好でまっさかさまになって墜落したのです。

 ガツン!と大きな音がしました。白く砂埃がたちます。

 ハトは、川沿いのコンクリートの護岸・・・しかも滑り止めに大きな石を埋め込んだ護岸に
 頭から墜落したのでした。

 それは、私の歩いていた所から1メートルと離れていない場所でした・・。

 死んだ?  そう思いました。 ハトは、身動きひとつしなかったから・・。

 しかし・・・ハトは、生きていました・・・目をパチクリさせながら・・・。

 良かったという安堵とともに・・・本当に大丈夫なのだろうかという気もしました。

 しばらく見守っていました・・・。

 飛び立てないようです・・・。羽根は、動かせるものの動く事すら出来ないようです。

 ショック状態?

 なおも見守っていたのですが・・・どうも、飛び立つ気配は、ありません。

 おそるおそる静かに近づきます。安全な場所に移すつもりでした。

 ハトは、急に動いたかと思うと川に落ちてしまい、流されはじめました。

 非常事態です。カメラを置いて、すぐに救出にむかいます。

 この間、20秒程度でしょうか。

 緩やかな流れに流されていたハトを拾い上げ、無事に手の中に収めることができました。

 ハトは、生きていました。でも・・・なんだか、首を動かしづらそうにしています。

 脳挫傷?頚椎の損傷?

 近くの芝生にハトを置いて、様子を見ることにしました。

 それでも・・・そのうちに気をとりなおして、羽ばたいて飛んでゆく雰囲気にみえたのですが・・。

 いっこうに、その様子がありません。

 エイト社に連れて行って手当てする事も考えたのですが・・むしろハトの負担になりそうな
 気もしました。

 いつもより遠出のウォーキングでしたので・・エイト社までは、かなりの距離があったのです。

 鳥の場合・・とりあえず、保温か・・。

 陽も高くなってきていた朝の犀川・・・日当たりの良いところに置けば体温を奪うことも
 ないだろう・・・そう、思います。

 日のあたる芝生の上にハトを置き、立ち去ろうとしました。

 その時でした・・・。

 どこから、それを嗅ぎつけたのか・・・・一羽のトンビが上昇気流にのって
 傷ついたハトを狙っているのが見えたのです・・・。

 まずい! のですっ。


 

 うううっ・・・・ここまで書いたのですが・・・もう、就寝時間になりました。


 この話・・・さらに続く関係で・・・さらに次回に持ち越しにしますのです。

 
by simarisu10 | 2009-01-06 19:41 | 平社員休憩室
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