あてどのない旅・・・第1日目
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 はい、ジュン部長、今回の「あてどのない旅」を報告するのです。

 前回までのあらすじ・・・

 お盆休み。 車に布団や水筒、地図、着替え・・。
 最小限の持ち物だけをもって、行き当たりばったりの旅をしちゃう事にしたのです。


 最初の目的地は、富山県の立山に決めました。人から話を聞いた事があり、一度、
 どんなところか行って見たかったのです・・。


 ここまでは、地図なしで交通標識だけで辿り着くことができます。そして、あっけなく
 着きました・・。

 
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 立山駅です・・・・。なんか・・想像と違う・・。なんか賑わっているのですが・・・。
 初めて知りましたが、黒部アルペンルートの起点となっているようです。

 とくに感動もなく、買ったばかりの地図を広げます・・。
 次の目的地探しです。

 地図を見ていると 有峰林道 が目に入ります。ここから近そう・・。有峰湖という湖もあります。

 とりあえず・・・行って見るか・・。

 車を飛ばすこと20分ほど・・。ちょっと迷いながら・・。

 木枯らしは、エイト社の社用車にカーナビは、つけません。そんなものをつけたら・・
 道を探しながら進む楽しみがなくなっちゃうのです。最短距離が一番いいなんてことは、
 ありません。まっすぐいけば、見なかっただろう景色に出会いながら迷いながら進むのが
 いいのです。
 人生にカーナビがついてないように。

 本当に・・こんな道でいいのだろうかと思うような道を進むと・・・そこには、有峰林道の入り口が・・。

 えっ?料金は、1800円?!高いっ!いったい・・これは・・。

 料金所のおじさんに「おっ、一人か。お風呂入ってき~や。」と声をかけられます。

 風呂?があるのか・・?

 有峰林道に入ると、空模様が怪しくなってきます。どんよりとした雲の裏で蛍光灯が
 またたくように雷光がひらめき、どろどろと雷鳴が鳴り響き続けます。

 
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 細い道です・・。車一台分とちょっとの道幅しかありません。曲がりくねっています。

 普通の林道を舗装しただけの道・。

 
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 ダムなどもあります。細い道・・対向車がきたらどうしようという心配は、無用。
 入り口付近で一台の対向車と出会ったきり・・・他の車と出会いません・。
 
 そのうち・・だんだんとガスがかかってきます。

 
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 小雨と雷鳴。なんか・・・素敵な予感がしてきました。いい旅になる・・・そんな気がしました。

 
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 いけどもいけども、同じような景色。音楽を聴きながら、慎重に慎重に・・。

 本当、他の車にも人にも会いません・・。お盆の行楽シーズンだよな・・と自問自答しながら・・。

 
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 ガスは、濃くなる一方。カメラを持って小雨の中に踏み出すと 忘れかけていた
 山の匂いとしっとりとした空気・・・。

 ああっ・・いいな。流れるガス・・・。かつて山岳部の平社員。こういう雰囲気は、大好き。

 とうとう頂上らしきところに着きます。

 そこには、祐延湖(すけのべ湖)が広がっていました・・といいたいところなのですが・・。

 
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 ガスで見晴らしがよくありません・・。

 そこの駐車場には、車が2台止まっているのですが・・・人の姿は、ありません。
 焚き火の跡もあるのですが・・。

 いったい・・ここは・・?

 なんて、思っていると・・・風が流れ出します・・。おおっ・・ガスが動いていきます。

 人気のない風景の中、ガスが流れ動く風景を独り占めにして感動した直後の事でした。

 湖をみて、ビックリしました。

 ガスが風で吹き飛んで・・湖がその姿をどんどん見せ始めていました・・。

 
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 なんか・・・自然を感じる、豊かな気分のひと時・・。

 姿を現した、その湖は、数分後、反対から吹く風で姿を消しました・・。

 いい・・・。良いです。いいものを見せてもらったのです・・。


 
 
 



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 祐延湖を過ぎるとあとは、下り道。

 どんよりした天気は、晴れ間を見せ始めます。

 しかし・・・本当に人に会いません。ここまで対向車は、入り口であった1台。
 駐車場に止まっていた、人のいない車2台。途中でキャンプしている人2人と
 その車。

 かなり走って、これだけ・・。

 
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 土石流の跡があります。かつて高校時代、土石流の跡にはまりこんで遭難しかけた事
 脳裏をかすめます。

 この林道、落石が結構あります。握りこぶし大の石が
 ごろごろ道にころがっています。

 標識に「カモシカなどによる落石に注意」なんて書いてあるし・・。

 
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 途中、かなり落石のひどい場所もありましたが、下り終えると・・そこには、
 ダムによってせき止められて出来た人造湖、有峰湖が広がっていました。

 
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 美しいのです。曇った天候で耽美な美しさ・・。

 それに・・本当、この広大な景色の中、人がいません。

 
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 静かです・・・。鳥の声。

 軽く風が吹くと サワサワ~っ という風の声が聞こえます。
 そよ風の声を聞けるなんて・・・いったい、何年ぶりでしょう・・。

 曇りのなかにも陽が差し込み、自然を全身で感じます。

 
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 両腕を伸ばして、くるっとひとまわりします。この広大な景色。私、たった一人です・・。


 
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 鳥の声、風の声、流れる雲から差し込む陽を目に入れながら。大きな自然を楽しむのです。

 
 この有峰林道、あとから分かったのですが、木枯らしが行かなかった場所に有峰ハウスと
 いう宿泊施設があり、そこに宿泊するとお風呂に入れるみたいです。宿泊しなくても入れるかも・。
 また、ところどころにキャンプ場があり、事前の申し込みで設営できるようです。お盆でも
 ほとんどキャンプしている人がいなかったことより、キャンプが好きな人には、穴場?

 有峰林道を抜ける頃には、すっかり夜。
 
 あてどのない旅、次の目的地を長野県松本方面とだけ決めて車を走らせます。

 松本方面に車を走らせるとガスがどんどん濃くなってきます。

 民家もわずか、街灯もない、真っ暗な山道。

 
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 時々、見え隠れするお月さんだけが光をくれます。
 ガスで視界のわるくなった真っ暗な道を孤独に孤独に走り続けます。

 高垣なおみさんの「胃腸にやさしいCD」というリラクゼーション音楽をかけながら
 ガスのかかった真っ暗な道を走っていると・・・
 意識がトリップして、いつしか愛車のフォレスターは、夢遊空間を走り続けていました・・。

                            (あてどのない旅、1日目 終わり)

 次は、1日目の夜から、はじまりますのですっ。
 
 

 
by simarisu10 | 2008-08-17 10:26 | 平社員休憩室
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