大食い  第3話   チャンポンですっ。
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 大食い話・・・3話目・・・今夜のお話は、チャンポン編です。

 あらすじ・・・・・
 学生アルバイトとしてテレビ局に出入りすることになった若き日の木枯し・・・
 ローカルテレビ局な事もあり・・アルバイトでのアシスタントディレクターと
 レポーターまでをこなす事になり・ます。
 挙句の果て・・レギュラー番組まで持つ羽目に・・・。
 その番組で、大食いのコーナーが出来ることに・・担当は・・木枯しでありました。

 大食いコーナーの第2回は・・・チャンポンでした。

 いざ、取材に出かけるディレクターと木枯し・・。

 「おう・・今回の取材は、チャンポンやからな・・。木枯し・・今度は・・成功せいよ~」
 とのディレクターの言葉。
 
 もともと・・大食いには、自信のある木枯し・・。前回のソバ編の失敗を取り戻すためには
 今回は・・落とせないのです。

 車は・・・市街地を離れて・・どんどん・・山奥へ・・・。
 いや~な予感が・・・・かすめます・・・。なんで・・・こんな山の中へ・・チャンポンなのだ・・?

 ついた・・・・店は・・・・山奥にある・・と~っても汚い中華料理屋・・・お客は・・一人入っている
 だけです・・・。なんか・・・潰れかけ?のお店・・・。

 私は・・・ディレクターに聞きました。このお店・・・どうやって知ったのですか?
 「いやぁ~近所の人に聞いた・・。」

 ヲイっヲイっ・・・人生の師匠とあがめる尊敬しているディレクターでしたが・・・・。
 今回・・なんか・・・下調べもなしで・・・安易すぎないですか・・。

 いや~な予感を そのまま胸に抱き・・・・大食いに挑む木枯しです・・・。




 





 出てきたチャンポン・・は・・なんか・・・まずそうでありました・・。

 量は・・かなりビッグなのですが・・木枯し・・頑張れば、そう問題のない量と踏みました。
 しかし・・・繰り返しいいますが・・・不味そうなのです。具材が・・・明らかに捨てる部位の
 野菜やタコの足の先っぽの方・・・・。まったく美味しそうに見えません・・。

 のみならず・・事前に取材を申し込んでいたにも関わらず・・店のオヤジさんの不機嫌で
 無口なこと・・・。普通、テレビ局の取材というと・・料理について、いろいろ説明してくれたり
 するのですが・・・。

 広いくせに・・とにかく汚い店内・・・時期を外れた、週間マンガ誌が・・あちこちに散らばった
 ままです・・。

 さてさて・・・とにかく取材は、はじまり・・カメラがまわります・・・・。

 木枯しも気合を入れて・・食べ始めます。15分で完食したら・・無料なのですっ。

 一口食べました・・。

 まずいとです・・・ぬるいとです・・・とても不味いとです・・・。量がたくさんあるとです・・・。

 やばい・・・・。

 でも・・これを完食するのが、お仕事・・・・。

 ただでさえ・・ぬるいスープが、時間がたつにつれ・・・どんどん冷たくなってきます・・。
 それと・・ともに・・どんどん・・不味くなってきます・・。
 普通・・・美味しくないという表現がよいのでしょうが・・・それは、はっきり、まずいと言える
 代物でした・・。

 最初は・・凄い勢いで食べていたのですが・・・・そのうち・・だんだん情けない~気分に
 なってきました・・。
 なんで・・こんなゴミみたいな具材をあしらったチャンポンを食べなきゃ・・いけないのだろう・・。
 なんで・・・こんなに・・・まずいチャンポンを食べなきゃいけないんだろう・・。

 この店のチャンポンが不味いのか・・・それとも・・大食い用に作るチャンポンを わざと
 不味くしてだしているのだろうか・・・。ううう・・ん・・きっと、前者に違いない・・・。

 結局・・・相当な量を残してしまいました・・。

 完敗です・・・。不味くて・・食べれません。冷めて・・不味いをデフォルメした・・その味は・・
 強力でした・・。野菜の切れ端・・魚介類の切れ端で見た目にも・・恐ろしく食欲をそそらない
 チャンポン・・・。胃袋に余裕があるも・・どうしてもたべれませんでした・・。
 窓際にすわり・・オレンジ色に輝く夕陽のなかで・・チャンポンをがっつく自分の姿に
 深い哀れみと悲しみを感じたのであります。

 私たちは・・・取材が終わると・・物言わぬ店主を後に早々に店をたちさりました・・。


 数日後、テレビ局に顔を出すと・・師匠と尊敬するディレクターが延々と電話で長話・・・。
 受話器をおくやいなや・・・
 「木枯し~、さっきの電話、チャンポンの店の店主だ・・。あまりにも無口なんで
 原稿が書けなくてな・・・しかたないから電話して補足説明を求めていたのだが・・
 先日とうってかわって饒舌なこと・・饒舌な事。なんでも小学生の娘さんが
 ウチの番組のファンだったんだ・・。それで、この番組が人気番組だと知って・・
 態度がガラッと変わってな・・・・(以下、中略)。」
 ※私の出演していた番組は・・小中学生に大人気で、見ないと学校の話題に
   乗り遅れるというくらいの人気。でも・・大人には・・人気なかったです。
 
 そして・・挙句の果てに・・

 「あそこの店主、気に入った・・・木枯し、今から再編集して、放送時間を延ばすことに
 する」といってサブコン(副調整室)に駆け込んでいきました・・・。

 はぁ・・・ディレクター・・・あそこのチャンポン・・食べてないからなぁ・・・。
 あの不味さ・・・わかってないからなぁ・・・。あまり・・取り上げないほうが・・・。

 この時まで・・・木枯し、大喰らいへの挑戦・・・2戦して・・0勝2敗です・・。
by simarisu10 | 2006-10-04 23:09 | 局ネタ
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