最後のセリ人
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  部長・・お世話がおろそかで申し訳ないのですっ。


  毎晩のように飲み続ける木枯しなのですっ。

  
  今晩のお話は「大阪 最後のセリ人」なのですっ。



  私とは相当、歳の離れる方なのですが・・・友人以上に親しくしてもらっている方が
  おります・・・。

  朝、稀に市場に行くと、古びた手持ちの鐘を打ち鳴らし、セリをはじめる・・・・。

  大阪の最後のセリ人と言われる、友人、K氏なのです。

  市場と言うとセリが名物なのですが、大阪では・・・・すでに諸般の事情から
  セリは・一部を除き・行われません。

  最初、出会ったとき・・・・「あんたとは、一生の付き合いになりそうな・・そんな感じが
  する・・」と・・言われたのですが・・・。それは、私の方が・・・そう思ったくらいなのです。

  古びた手持ちの鐘を打ち鳴らすと・・市場にいる仲買人が、三々五々、加島氏の元に
  集まり、セリが開催されます。

  それは、カマスゴであったり、シンコであったり、私の困った在庫であったりします。

  しかし、そんな風景も加島氏が、定年に近づいているらしいの
  です。

  すでに量販店が主導の世の中では、量販店の物流拠点に朝の4時5時に品物を
  流すには・・すでに時遅しのためなのです。

  このため、時間の都合上、市場で行われていたセリは急速にすたれていきました。
  現在は、入荷に伴い荷物が分配されるような感じでの取引が主流です。


  そんな中、カラン、カラン、カラン・・・鐘を打ち鳴らし、K氏は、
  今日も大阪最後のセリ人として少しでも水産物を高く売ろうと努力します・・。

  あの・・・鐘の音・・もう聞くことが出来ないのかと思うと・・またまた涙が出てくる
  木枯しなのです。



  明日4月16日から、更新がお休み勝ちになる予感。
by simarisu10 | 2006-04-16 23:06 | 平社員休憩室
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