見上げる空はチリまで続く・・(中編)
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  はぁ・・・部長・・・・今日も寒いですね~。

  春までもう少し我慢してくださいな・・。

  相変わらず、平社員のまわりをうろつく管理職のお二人なのです・・。

  冬は楽しみが少ないですね~。

  



 
  前回までのあらすじ

  チリで駐在員をしている友人が 一時帰国してきた。
  彼、吉田氏の仲の良い友人を集めて彼を囲む飲み会で
  木枯らし平社員はいろんな話を聞くことになる・。

  「ところで・・・吉田・・・・。さすがに・・休日はヒマなんだろう?」

  「いえ~・・全然、そんなことがないんですね・・」

  「彼女・・いないんだろ?」

  「はい・・いません・・・でも・・・休みは・・それなりに忙しいのですよ・・」

  「それは・・?」
  
  「はい・・・チリの人は、休みとなると・・庭でバーベキューみたいな感じで
   それぞれが食べ物を持ち寄ってパーティをするのです。最初は日本人の
   つながりでチリ人の方のパーティに招かれていたのです・・。
   で・・食べ物は、持ち寄りなので・・私は、お寿司を作って持っていったのです。」

   「おおおっ・・そう言えば吉田は、日本にいる時、寿司ネタ担当で寿司を握れたな・・。
    でも・・・チリ人・・寿司なんて食べるのか?」

   「はい・・それが、大人気でして・・・。パクパク食べるんですよ。幸いチリだとサーモン
   ウニ等・・寿司ねたに困りませんし。で・・いつしかそれが人気になっちゃって・・。
   最初は日本人の方に付き添ってもらったのですが・・。引き合いが多いので
   私、一人がパーティに呼ばれるなんてことになりました・・。

   それも知り合いなら、まだいいのですが・・知り合いの近所のおじいさんの誕生パーティ
   に寿司を握ってくれと頼まれると・・・・もう・・何がなにやら・・・。」

   「なに?!パーティ用の寿司職人になってしまったのか?」

   「はい・・・。でも・・やっぱり・・握り寿司は大変なので・・ちらし寿司なんかを
   綺麗に盛り付けてもっていったところ・・これも人気で・・・。
   そのうち・・お稲荷さんなんかも・・・」

   「なにっ?!お稲荷って・・・薄揚げから味付けするのか?・・・えっ?えっ?チリだろう?」

   「はい・・。チリで売っているのですよ・・お稲荷さん用の味付け薄揚げが・・」

   「ええええええっ?」

   「それどころか・・・寿司も大変なので・・・永谷園のすし太郎を使います。チリに行って
   すし太郎を初めてつかったのですが・・・・美味しいですね・・。あんなものが、あんなに
   美味しいとは知りませんでした・・・。」

   「えっ?えっ?えっ?チリの話だよな・・?」
 
   「はい、そうです。普通のスーパーマーケットでも、アジア系のマーケットでも手に入り
   ますよ・・・・。チリには、結構、日本食の店があります・・。そんなとき・・・チリにカレーの
   お店が出来たのです。知ってのとうり・・・日本風のカレーは、日本の土壌でできたもので
   インド人に出しても・・カレーとは認識してくれませんが、美味しい料理として
   食べてくれます。この日本風カレーのお店・・・みんな・・中を見て観察しているようなの
   です。あのカレーは・・日本料理なのか・・美味しいのかなんて、みんなから聞かれます。」

  「ふむふむ・・・で・・・で・・?」

   興味深く、話に興じる木枯らしです。まだまだ、話は続くので今夜はここまでで・・。

  
by simarisu10 | 2006-02-05 21:48 | 平社員休憩室
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