藤田寮  日本脳炎事件 2
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   皆様、こんばんわんっ!

   長い間、体調不良と怠慢により、更新を休んでおりました。

   すでに体調は復調し、本日もすでに、相当なビールを平らげております。
 
   次長は、ご覧のとうり、平社員に全身マッサージをさせるなどの元気そのもの。
   部長といえば・・・さっきまでビールのアテのチーズを ちぎっては捨てて遊んで
   おりました(笑)

   1週間近く、まともな更新を休んでおりましたので・・ネタも存分に溜まっております。
   業界関係者の中にも更新が行われないので、なにかあったのか心配された方達も
   おられましたが・・・・はい・・・・大丈夫でございますっ。

   ご心配ありがとうございますっ。


   さて・・・前回の まともな更新の時に書いていた「藤田寮、日本脳炎事件」が
   尻切れトンポになっていますので・・・続きを・・・随分・・・冷めてしまっているかも
   しれませんが・・。



  前回までのあらすじ・・・・

  大学1年生の最初の夏休み、帰省で級友がほとんどいない下宿街で原因不明の熱病に
  かかった私は、北海道出身の斉藤に救援を要請した。

  夜、私の下宿を地元の級友、玉置と共に訪れた斉藤が目にしたのは、真夏の夜の下宿を
  閉め切って山のような毛布と布団にくるまりガタガタ震えている私であった・・・。

  (藤田寮 日本脳炎事件その2)

  玉置と斉藤にありったけの衣類などをかぶせてもらって、本当に山のようになった
  衣服や布団の中で・・・私は、ようやく眠りに付く事が出来た。
  薄れゆく意識の中で、玉置と斉藤が なにやら相談している光景が見えた・・。

  どれだけたったであろう・・・救急車のサイレンの音の後、トランシバーを持った
  救急隊員が担架を持ち込んで私の下宿に入ってきた・・。

  
  救急隊員が私の事をトランシバーでなにやら報告している
   
  「息づかい荒く・・(この間不明)・・・・・意識はあります。」

  生まれて初めて乗る救急車であるにも・・その間の記憶があまりないのは残念。

  なんやかんやで・・・私は救急病院に運ばれてしまっていた・・・。
  すぐに夜勤の医師の診察を受ける私であったが・・・・

  一緒に付き添ってきた、玉置と斉藤が 医師から診断結果を聞かされていた・・・。
 
  真夏にも関わらず、大量の布団と毛布をはがされた私は・・一人、病院で寒い思いを
  していた・・。

  診察室からでてきた斉藤が、私にかけた言葉は意外なものだった・・・。

  「おい・・・木枯らし・・・あのな・・・医者は・・お前には・・さしたる異常が無いと言っている。」

  私は力なくうなずき、風邪の薬を処方され、その夜は、深夜にタクシーで帰ることに
  なった・・・。それでも異常な悪寒は止まらず、私は、毛布と布団をかぶりガタガタと
  震える破目になった。

  翌日になって、気分は少しは持ち直したもの、やはり異常な悪寒は止まらず、
  毛布にくるまりガタガタと震えていた。その日からは、北海道出身の斉藤が
  私の看病にあたることになった。看病といっても・・朝、ヨーグルトを買ってきて
  夜、様子を見に来るだけである。彼は・・昼間は中華料理店でバイトをしているのだ・・。
  
  何故、ヨーグルトかと言うと・・私には・・それしか・・喉を通りそうもなかったからである。

  発症したのが8月の1週目であった・・・私は・・ここから夏休みの終わる、9月まで
  寝たきりで過ごすことになる・・・・。

  8月の2週目までは、異常な悪寒が止まらず、斉藤がバイトの休みの日に布団を干して
  くれる間、部屋の隅で震えていた事を覚えている・・・。

  私が食べるものは、毎日、毎日、ヨーグルトであった。そのかわり、ヨーグルトを大量に
  食べた。朝、昼、晩と500mlずつ食べていたので、1日、1.5リットルのヨーグルトを
  実に3週間は食べていたことになる・・・。

  毎朝、バイトに行く前に斉藤が、大量のヨーグルトを抱えて、冷蔵庫に入れてくれた。
  近くにスーパーなど無かったので、ヨーグルトは大学の生協で買ってきて貰っていた。
  週末になると生協が休みなもので彼が抱えて来るヨーグルトは500ml、6本、3㍑分
  のヨーグルトを抱えて、下宿に来た。

  最初の内は、ヨーグルトを毎朝買いに行くので可愛い生協のお姉さんと顔見知りに
  なったと喜んでいた斉藤であったが・・・。

  「おい・・木枯らし・・・お前・・ヨーグルト以外食えるものないのか・・・?
   今日は、いつも誰もいない大学生協に・・珍しく人がいてな・・。
   一人でこんな3㍑ものヨーグルトを買う姿・・恥ずかしくてな・・。
   おまけに最初はニコニコしてくれていた生協のお姉さんも・・最近、気持ち悪い
   ものでも見るような目つきに変わってきた気がする・・・。」

  と・・言いはじめた。しかし・・相変わらず、症状は少しずつは快方に向かうも
  夢と現実の区別が曖昧なところにいたようだ・・。

  発症初期の記憶が、相当欠落しているのである。というか・・病院からもどった後しばらくの
  記憶が・・・ない。

  そう言えば、こんな事件もあった・・・。

  「おい!木枯らし・・・今日、ヨーグルトが500mlしかない・・・誰かが、俺より先に
   大量に買って行った奴がいる!」と言いながら斉藤が入ってきた。

  「生協のお姉さんに聞いたら、俺が買いに行く前に大量に買い込んだ奴がいるのだが・・
   まさか、これ・・・決まった人が毎朝、買いに来るからと断わる訳にも行かず、売ってしまった
   そうだ・・・お姉さん、泣きそうな顔で謝っていた・・・木枯らし、お前・・なにか他の物を
   喰っておけ。」

  「斉藤・・・・駄目だ・・・俺、ヨーグルトしか、食べれないのだ・・他には何も食べる気さえしない」

  「仕方ない!その500mlで朝と昼をしのげ。夜、バイクでスーパーまで買い出しに
   行ってやる!」と言いながらバイトに出かける斉藤であった。

  その夜、斉藤は遠くのスーパーで大量のヨーグルトを買ってきてくれた。
  
   そのヨーグルトを嬉しそうに凄い勢いで食べる私を見て斉藤が・・

   「おまえ・・・・本当にヨーグルトしか・・・食べれないんだな・・・・」としみじみと言った・・。


                                      (次回に続く)
by simarisu10 | 2005-12-18 23:36 | 平社員休憩室
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