お鍋の季節
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  ネル次長・・・今宵は鳥鍋ですよ・・(イヒヒッ)
  
  あの~~、恐れ入りますが・・・少しばかり、こちらに来ていただけますか?

   えっと・・・肝心の鶏肉を買い忘れてしまいましたのです・・。




   ふ~~!ぎゃ~~~、つつかないでください。今のは、ほんの冗談ですから~~。
   

   そそ、鍋と言えば・・・毎年、想い出す話が・・・

   木枯らし・・以前、「ちゃんこ江戸沢」さんに売り込みに行った事があるのですが・・。

  この江戸沢さん・・・木枯らしが初めて行った時・・・バイヤーの方が・・元力士さんだったん
  ですね・・・。
  
  しかも・・かつての横綱様でした・・。一緒に商談をしていて・・なんと自分の小さい事か・・
  本当に自分は相手と一緒の人間という種の生物なんだろうか・・・と思った事があります。

  木枯らしもどちらかというと大柄な方なのですが・・元力士様の前では、情けないくらい
  小さく感じた事を覚えています。

  さて、力士様ではないバイヤーさんとそこそこ親しくなった時、昼飯でも一緒にという話に
  なりました。本社の一階にあるチャンコ料理店で昼飯をすすめられて、ウドンを注文しようと
  したら・・・バイヤー様に・・・

  「君・・ここはチャンコの店だよ・・・そこでウドンを頼む気かね?」と言われて・・・
  
   えっ?!昼間からチャンコ鍋なんて食べていいの?!なんて思いながら・・
   結局、バイヤーと二人、チャンコ鍋をつつきはじめました・・(やった!)

   チャンコをつつきながら・・・バイヤー様はいろんな話をしてくれました。
   結構、いい話しの連続なのです!木枯らしが日本酒が大好きと知るや
   秘蔵の日本酒までだしてくれて・・・・・。

   その時の話は、全部いい話ばかりだったのですが・・・全部を紹介していると
   キリが無いので・・・ほんの一部だけを・・・。他の話は、また気がむいた時にでも





  鍋に関する話し  
 

   バイヤー様談

   「ウチの強みは・・・まるでマス席のような非効率な客席が武器でもあるのだが・・・
   味の強みはスープなんだよ・・・。結局、チャンコはスープで決まる。
   うちの凄いスープを作り出したのが、さっき言った、チャンコ番で名を馳せた
   江戸沢関であるのだよ・・・・」

   「はい・・」(日本酒を傾けながら・・・うなずく木枯らし)

   「で・・・だ・・・、江戸沢は創業当時は・・新聞に載ったほど、行列のできるチャンコ茶屋で
   あったわけだ・・・。これはチャンコ番だった江戸沢関が苦労の末に作ったスープが
   人気を呼んだからなんだが

   (中略・・・・しかし、この後の部分は、相当面白い話・・)


    で・・・このスープ・・・が強みなんだが・・ただ、いつでも・・同じスープを出せば
    いいというものではないんだ・・・
    同じ味をお客様に提供するためには・・・スープをかえなきゃいけないんだ・・・・」

    「は?・・そりゃ・・いったい・・??・」


    「お客様に同じ味のスープを出そうとおもったら、その季節、天候にあわせて
    変えていかなきゃならない。昔、私が店長だったころは、空の様子を見ながらスープの
    味を調整したものさ・・・。人間、暑い時、寒い時、曇った時、晴れた時では味の
    感じ方が違う。だから、こそ同じ味を提供し続けるためには、スープの味をかえなきゃ
    いけないんだ・・・・。

    それから・・・・スープが決めてと言っても・・・実をいうと・・・スープの味は中に
    入れる野菜が入って、初めてスープの味が完成するのさ・・・。

    みんな世間一般では、肉や魚からダシが出るといっているが・・・とんでもない!
    鍋のダシは野菜で決まると言ってもいいくらいなんだ・・・。

    とは言え・・・野菜だって収穫する季節や旬がある、一年中同じ野菜でスープが
    作れるはずもない・・・だからね・・うちでは・・・・(この部分は企業秘密と思われるので
    内緒というか・・・酔っていてうろ覚えなのです・・・)

    でもね・・ウチより凄いスープを作ったのが・・・今ではウチを離れて、独立している
    江戸沢関の店なんだよ・・・。ウチのスープを作ったのが江戸沢関なら、ウチを越える
    スープを作ったのも江戸沢関なんだよ・・・江戸沢関は、結局、現役時代はチャンコ番
    で終わった・・・そして、その江戸沢関と仲が良かったのが・・・君も会ったことの
    ある、横綱の○○関なんだ・・・(会社に名刺があるのですが・・・名前が想い出せない
    ことは内緒)」


    チャンコの話をえんえんと聞きながら、チャンコ鍋をつつくのはなんと贅沢なこと
    だったでしょ・・・

    その時間は木枯らし平社員のとても贅沢な時間の ひとときで・・
    今でも会話の内容を結構な割合で覚えています。


    この話を聞いた時から、私は鍋には野菜を これでもかと放り込み、肉、魚類は申し訳
    程度にしかいれません・・・・。

    なるほど・・・美味しいです。野菜の独特の甘味が鍋の味を昇格してくれていると
    いっても過言ではありません。

    やはり・・・鍋には野菜・・・・。そして・・スープを最後まで美味しく頂く為の雑炊が・・
    美味いのです。    

    今宵は市販のスープに野菜をどっさり放り込み、 生姜と鳥皮でスープを調味しました。

    今日で、もう、4日間、連続でお鍋をしていることは皆さんに内緒なのです(笑)
by simarisu10 | 2005-10-18 23:14 | 平社員営業フロア
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