選挙報道の裏側で(中編)
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 部長~~、次長~~、これ「リズのカレー」なのです。大阪の地下鉄 淀屋橋駅11番出口から
 
 南に下る事3分の位置にあります。地下鉄の本町駅からも余裕で歩いていけます。


 最近、お気に入りでちょくちょく顔をだしているのです。

 本当は、そこそこ辛いのですが・・・全くそれを感じさせません。

 優しく、飽きのこない味は おすすめです。写真はスープカレーですが

 普通のカレーやシチューなんかもあるのです。少し分かりにくい場所に
                             (オフィスビルの地下)
 あるせいか・・・激しく混んでいないのも花丸なのです。

 
 さてさて・・・・それでは、昨日の続きなのです↓

 2話で仕立てようとしたのですが・・・意外に長引いたので3話組に急遽変更です。



 



  (前半よりの続き



  さて・・・そうこうするうちに、開票所で選挙の開票が始まりました・・。

  でも・・・・ヒマ・・・です・・・。悪戦苦闘の中継車の川本さんも「なんとかなりそうだ」
  との伝言を残し、本社との通信作業に追われています・・・・。
  多分・・・・うまくいっていないものと思われ・・・・。

  開票所の開票風景は・・・・とても単純明快。各方面より候補者別に収集された銀色の
  投票箱の中の無効票を外して数を数えてひとまとめにしていくだけです・・。

  木枯らしがテレビ局にいたのは相当前なので・・・今では変わっているかもしれません。

  開票所には、現在までの開票速報?らしき掲示板があり、現在の開票率と得票数、
  当確になれば花マークなどが付けられるものがあります。

  開票から・・・結構な時間が経つのに開票速報は開票率5%を示しているだけで
  一向に動きがありません。

  私と行動を共にしている、西村ディレクターは双眼鏡を持ち出し・・・なにやら一心不乱
  にメモをしています。

  「西村さ~ん、開票風景を双眼鏡を見てどうするんです?」

  「得票数をかぞえているんだよーーぉ」

  「へっ?一枚、一枚?」

  「ばかっ!いいか、よく見ろ!あの開票員がある程度の数を一括りにしているだろう、あれが
  500票分だ。(だったと思う)無効票をどけてあるから、あれが有効票の数、さらにそれを
  一括りにして箱に詰めているだろう・・・あれが1万票分だ!(だったと思う・・)」

  候補者別に集められているので双眼鏡で見ていれば得票数が正式発表前にわかるという
  段取りです。
 
  西村ディレクターは長距離トランシバーを使って他局に聞かれない場所に行って
  移動取材の堀内カメラマンにがなりたてています。

  「おいっ!××先生の万歳の絵は撮ったか?よしっ!次は、△△先生のところに
  貼り付け、予想以上のペースで得票を伸ばしている。多分、当確だな・・・。
  それが終わったら、こっちに来れないか?他の候補者は本社の亀チャンに任して・・」

  なんか一段落ついてきたようなので、木枯らしはさっきから気になっていることを
  西村ディレクターに聞いてみました。

  「あの~~~、なんで・・・A候補はB候補より得票数が少ないのに当確の花マルがついて
  いるんですか?」

  「ああ、それはな・・・B候補の得票地盤地域(いわゆる地元)の集計が終わっているのに
  A候補の得票地盤地域の集計がまだ終わってない場合に、こういう事が起こる。
  すなわち・・・B候補の主力得票地域の集計が終わったにも関わらず、A候補と比べて
  これだけの差しかつけられなかったということだ・・・。このあと、A候補の得票地盤の
  集計が始まると、これくらいの差はあっけなくひっくり返るということだ・・・・。

  しかし・・・ここで気をつけなければいけない事がある。互いの地盤地域の集計が終われば
  他の地域は大概、それぞれが一定の比率でA候補とB候補の得票がある。これを基に
  当確を決めるのだが・・・時々・・・誤算があってな・・・たまに予想外の地域で得票が急追
  することがあってな・・・・これがテレビ局でよくある、当確の誤報道だ・・・。うちの局でも
  一度やったことがあってな・・・・それ以来・・・その先生はうちとは口を利いてくれないよ・・。

  そりゃ・・・そうさ・・・うちの報道を見て支持者を前に当確の万歳をした後・・・落選だったら
  誰でも怒り狂うさ・・・。今回はデスクより、きびし~~~い通達があってな・・・当確の
  判定は慎重にしろと・・・いうことになっている。」

  「あと・・・もう一ついいですか?あれだけ開票が進んでいるにも関わらず・・・なんで
  さっきから・・・開票率5%のまま速報掲示板が変わらないのですか?」

  「それは、ひとつに開票が進んでいるように見えても、集計は3重のチエックがされている。
  つまり無効票、有効票の振り分けだな・・。これには、3重のチェックが終わった後
  でなければ正式発表に出来ないわけだ。しかし、それをあてにしていると俺たちテレビ屋は、
  商売があがったりだ・・。だから、最初の集計員の手元を双眼鏡で見て得票を
  チェックしている。
  
  二つ目の理由・・選挙管理委員会にしては、集計の発表を遅らせるほど得なのだ。
  一度発表してしまったら後戻りはできない・・・だから、当確の正式発表はとても慎重に
  行う。テレビ屋の発表は自己責任によるものだ。

  3つ目の理由・・・お役人は・・・とにかく仕事が遅いのだ!」

  なるほど・・・・勉強になりました・・。

  さてさて・・・結局・・中継の川本さん曰く・・・電波が通じないとのことで、中継車の引き上げが
  決定しました・・。前半の開票の映像を中継車に渡し、本社に持ち帰って貰うことになりました

  しかし・・緊迫した選挙特番で開票所の風景がないとは・・・クリープを入れないコーヒー
  みたいなものです。(古いっ!)

  中継実況ができなくなった・・・だけでは・・すまないのです。

  選挙特番はもちろん生放送なので、前半はこれでなんとかなったでしょうが・・・
  台本には随時、開票の速報として開票所からの実況中継が組まれているはずです。
  きっと本社のデスクと山田プロデューサーあたりがてんてこ舞いで、メインアナウンサーの
  服部さんと山田さんが空いた枠の穴埋めを得意の話術でしのいでいるに違いないのです。

  しかし、このままでは実況がヒートしてくる中盤と後半が苦しくなってきます。

  西村ディレクターは急遽、移動取材班の堀内カメラマンをトランシーバーで呼び寄せ
  中盤の開票風景のビデオを渡し、本社に戻るように指示を入れます。これで・・・
  なんとか・・・場つなぎはできそうなのです。現れた堀内カメラマンはビデオを渡され
  本社に向かいます。側についている、いつもは陽気な女性の小津アナがいつもと違い
  緊迫した表情を見せています。(可愛いっ・・・なんて思った事は内緒)
  
  しかし、最大の問題個所にいる西村ディレクターと木枯らしアルバイトは・・・割と気楽に
  呑気にしています。多分、本社は大慌てなのでしょうが・・・他に手段は・・・ないのですから
  ・・・?

  うん?手段がない・・・・?えっ・・・待てよ・・・。ということは・・・最後の開票所の正式な発表
  風景は・・・?正式な候補者の得票数と・・・当選発表の絵は?

  西村ディレクターが・・・私を指して・・・お前だ・・・とニヤニヤ笑っています。

  「さっき、デスクと話して許可はとった・・・木枯らし君・・・いよいよ、君の出番だ・・・
   正式発表があり次第、最後の絵を撮るぞ、準備しろっ」

  「はいなっ!」

  西村ディレクターが気合を込めて絵を撮っています。バイトといえど、カメラを回すときの
  気合の感じが分かるのです。

  これは・・・西村ディレクターの得意技、ノー編撮りなのです。ノー編とは、局に帰っても編集 
  なしでそのまま放映出来るように編集を意識しながらカメラ撮りをするという高等テクニック
  なのです。今回の場合アナウンサーの解説の間合いと内容を想像しながら絵を動かしていく
  のです。

  選挙管理委員会からの正式発表がされてから・・・報道特番の終わりまでは40分。
  
  最後のシメとも言える正式発表の開票所の絵は果たして無事に局に届くのでしょうか・・?


   (こんどこそ・・・本当の後半に続く)
by simarisu10 | 2005-09-15 23:42 | 局ネタ
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