試作品
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 金沢に来てから、日本の水産物の可能性に気づき、いろんな事を考えます。

 もともと 海老屋の木枯らし平社員。 日本海の水産物を目の当たりにして、最初は、自分で
 試作を繰り返す日々を過ごしていました。

 そのうち・・・だんだん・・・仲間増えてきて・・・・北陸の水産物を使った”新しい試み”が 集まってきます。

 むしろ、最近は、開発役より・・・売り込み役になってきました。

 
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 ハタハタを使った、スパイスを利用した ハタハタの干物

 これで・・・ハタハタの臭みが とれます。

 
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 マトウダイを使った スモークマトウダイ。 マトウダイって・・見かけは、いまひとつなのですが・・
 美味しい魚なのです。北陸でもいい値段で取引されます。
 

 
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 通常、甘えびの から揚げは、殻が口の中に残って、モゴモゴするものですが・・・
 生の甘えびから から揚げにすると殻がパリッと揚がります。
 
 市販の甘えびは、冷凍した甘えびを解凍して、粉付けし冷凍します。これだと冷凍が2回です。
 でも、生の甘えびを粉付けして冷凍すると冷凍回数が1回。
 
 不思議にパリっと揚がるのです。殻が固いまま揚がるので、さっくり歯で切れるという感じ。
 あれは・・・発見でした。

 金沢に来てから、実験を繰り返したり、仲間の「こんなのどうだろう?」という試作品を食しているうちに
 ノウハウが、どんどん溜まっていきます。

 いつの間にか ナイン社の冷蔵庫や冷凍庫は、試作品だらけになってきて・・・
 
 メァリィー社長が 「もう、捨ててよ~」と言う結末になります・・。

 大食漢でインパクトの強い平社員も・・・・歳をとるにしたがって・・・・最近では、ちょっとの量で
 おなか一杯になって・・・・なかなか食べきれないのです。

 そこで考えたのが、ブラインドテスト。

 なにも知らない人間社会の人間に 試作品を夕食にしてもらって、感想を聞くのです。

 当社のメァリィ社長も例外ではなく・・・夕食に”盛られています”

 そして・・・食べた後や差し上げてしばらくしてから、感想を聞いてみます。

 そこには、利害関係抜きの 正直な”モニター”の意見が、あるのです。
 
 自分で作った試作品は、思い入れが強く、どうしても”舌”を狂わせます。

 しかし、モニターの意見と自分の意見が、一致した場合、それだけを意見として採用します。

 結果・・・時間が、かかるものの・・・製品の本質が、見えてきます。

 大阪在住時代は、なじみの居酒屋で常連客達に食べてもらって、意見をきいたのですが・・・
 相手も酔っ払っている上に自分も酔っ払っているので ”美味しい!”という意見しか・・・・。

 その点、ナイン社のメァリィ社長など・・・好き嫌いが、激しいので・・・バッサリ切られるような意見が・・・。

 最初は、落ち込んだものですが・・・いまや、当社の”大切なモニター”です。

 試作品は、何度も何度も改良を重ねて、”食べる場面”を想像して”形”にしていかないと・・・
 商品には、なりません。

 あるとき、大手某社の冷凍食品の営業担当と話していた時のことですが・・・

 「うちは、年間 100種類程度の冷凍食品を作ります。でも、ヒット商品につながるのは、わずか数点です。
 でも、開発の努力を怠り、既存製品だけだと・・・飽きられ・・・忘れ去られて 売り上げが落ちていきます。
 近年の冷凍食品の大ヒットといえば・・・ ソバメシ ですよね・・・」

 なるほど・・・近年、社会現象を引き起こしたほどの冷凍食品といえば・・・ソバメシかなぁ・・そういえば・・。

 平社員も・・・大手の外食チェーンに 提案をするのですが・・・割と採用率が高いのです。
 しかし・・北陸を舞台にした食品が多いので”新鮮、国産、産地が謳える”という要因が多く、
 スマッシュヒットしか打てません。

 また・・・”これは!”という商品が、出来ても量産化できなかったり、コスト面の壁があったりします。

 そういう意味で私は、日清食品のカップヌードルを見るたび・・・”偉大だ”・・・と惚れ惚れして、
 ため息をつくのです。

 

 
by simarisu10 | 2013-08-01 20:09 | 平社員営業フロア
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