ほぉ~
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えええっ?!部長、そうだったのですか・・・それは新説ですっ。

今日は文鳥の部長ではなく、人間の海外事業部の部長とおでんで一杯飲んでます。

「お前な・・・俺が最初にやったんだよ~」
「ええっ、部長・・・私はスクーナー社が最初にやったものだと・・」
「1978年・・・それが最初だ・・・」

ええっ?1978年・・・今から29年前・・・多分、本当かも・・・。

私の勤める会社は日本でも有名な海老の会社です。しかし、私が担当する甘エビでは
勢力は弱く、他社のシェアの方が大きいと思われます・・・。

しかし・・この部長に言わせれば・・・最初に対日本向けに冷凍甘エビを作ったのは
眼の前にいる部長になるのです・・・。

確かに、私もこの部長が開拓したと言われる冷凍甘エビ(通称:フランス甘エビ)は2年間
だけ取り扱いました・・・。

「いやな、当時のマルベニ社の担当が提案してきたのがきっかけけだ・・・」
「当時は甘エビと言えばヨーロッパ向けのボイルがメインだった。これを日本向けに
生でやらないかと言ってきたのが丸紅社なんだ・・・。そのころ、グリーンランド海域に
なぜかフランスの甘エビの漁獲枠があった・・・そこでフランス船の登場だ・・。」

確かにフランス甘エビは、木枯らしも扱ったことがある・・・です。うんうん。

「でなっ・・。最初、テキトーにバラ凍結で作ってみたんだが・・目玉は飛ぶは、尾は飛ぶは
で散々だったんだ・・・。で、まともなものにならなかったんだ。そこで眼をつけたのが
オランダのタラ船だっ。これは甘エビとシーズンが反対の上にコンタクトフリーザーを
持っていたんだ。ヒマなタラ船を使って、再度、甘エビをセミIQF凍結してみるとだね・・・
これが上手くいったんだ・・。」

「というと・・・最初から現在のような 1kgのセミIQF凍結だったのですか?」

「いや、最初は1.25㌔がスタートで、その後、1キロにした・・・。」

「今では甘エビの黒変防止に酸化防止剤が使われていますが・・・・」

「それも俺がやった・・・・黒変をなんとか止めたいので島久という薬品会社に頼んだ。
これが今では有名になっているBL-7という薬品だっ・・」

「ひぇ~~、部長はBL-7にまでかかわっていたのですか・・・。今やあの薬は甘エビの
黒変防止剤にはなくてはならない薬品です。」
(※現在ではBL-7を元に各社、添加薬品や割合を変えて、企業秘密的なものになっている)

「ということは・・・部長は・・・・冷凍甘エビの生みの親なんですか・・・」

「まぁ・・そういうことになるな・・・・・。」

うーん、灯台もと暗しとはこのことです。日本向けの冷凍甘エビを最初に作ったのは
スクーナー社の樋口会長だと思ったのですが・・・。確かにグリーンランドで最初に
作ったのはスクーナー社かも知れませんが、最初の日本向けの冷凍甘エビは
を作ったのは・・・私の目の前にいるヒゲの部長だったようです・・。

さすがに海老の会社・・・・。

「で、なんで、甘エビは他社に遅れをとることになったのですか?」

「うん、甘エビのフランス枠がなくなったことと・・・俺が、そのあとネシアのブラックタイガー
の養殖事業に仕事が移ってしまったしな・・・・」

なににせよ・・・普段、軽口をたたきあっている、この部長が・・・甘エビのパイオニア・・・・。

うーん、人は分からないものです・・・。

おでんをつまみながら、たまにはこんな話を聞くも語るも・・・人生のうちの楽しい瞬間でも
あります・・。
by simarisu10 | 2004-12-19 21:16 | 平社員休憩室
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